283: 名無しさん@おーぷん 2016/10/26(水)11:36:44 ID:BdD 秋のよく晴れた日になると思い出す。3歳の秋の日、母が朝からおにぎりを作ってくれて、「お出かけしよう」と言って電車に乗って遠くに行った。行き先は山も海も見える田舎町だった。真っ白い堤防のようなところで、母がベンチに座らせて、「ちょっとお母さん飲み物買ってくるから待っててね」と言った。ベンチにお弁当と水筒と上着を置いた。「わかった、ママありがとう。バイバイね」と言ったら、母は顔をそむけて走るように去って行った。私はぼんやり座ってた。山はまだらに赤くて、空にはトンビが飛んでた。しばらくして母は戻って来て、無言で一緒に弁当を食べて家に戻った。…