1: 冬月記者 ★ 2D3+slTN9 2026-02-23 18:30:05 「そもそも芸人は反権力だと思ってる」ラサール石井議員に求められる現実との「バランス感覚」 2026年2月14日配信の報道番組『ABEMA Prime』で、社民党副党首・ラサール石井参院議員とお笑いコンビ「ぺこぱ」の松陰寺太勇さんが、日本の防衛政策をめぐって激論を交わしたことが話題となった。 松陰寺さんが中国の軍拡や北朝鮮の核実験といった「現実的脅威」に社民党が触れていない点を指摘するのに対し、ラサール氏は日本側が「敵まで届くミサイルを配備している」と主張。 冷静な態度で反論する松陰寺さんに押され気味となる場面は、ネット上の切り抜き動画として拡散していた。 そもそもラサール石井氏とはどんな人物なのか。1955年大阪生まれ。ラ・サール高校から早稲田大学進学(のち除籍)という名門エリートコースを歩むも、当時は「反権力」側に位置していたお笑いの道を歩む。 大学時代、「劇団テアトル・エコー」で知り合った渡辺正行さん、小宮孝泰さんと「コント赤信号」を結成した。 80年代の『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)で人気を集め、その後、「暴走族コント」などで知られるようになるが、転機は1980年代半ば。個人での活動を増やし、『クイズ!! ひらめきパスワード』(TBS系)などクイズ番組に次々と出演。 「インテリ芸人」として頭角を現した。『たけし・逸見の平成教育委員会』(フジテレビ系)では優等生獲得回数25回で第1位。『オールスター感謝祭』(TBS系)でも優勝経験を持ち、「クイズの帝王」の名を欲しいままにした。 ハマり役だった両津勘吉は反体制的だが... そして、1996年からアニメ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(フジテレビ系)で両津勘吉の声を担当し、より広い層に知られるようになる。彼の声を聞いた原作者・秋本治さんが指名したとされ、そのハマりっぷりは「もはや両津本人」と評されるほどだ。 両津勘吉は、典型的な「反体制的キャラクター」である。上司の大原部長に逆らい、ルールを無視し、組織的権力に抵抗する。その破天荒さこそが、キャラの本質だ。 ラサール氏本人も、舞台版『こち亀』で脚本・演出を手掛けるなど、創作活動を通じてこのキャラを深掘りしてきた。 前述の14日放送の『ABEMA Prime』の中で「そもそも芸人は反権力だと思ってる」とラサール氏は口にした。 思えばラサール氏は、政治活動を本格化させた2025年に参院選出馬を決意。社民党副党首として現在、自民党の安全保障政策を批判し続けている。そこにあるのは一貫した「反権力」の論理である。 だが、松陰寺さんとの議論で露呈したのは、その論理の弱さだ。日本側の問題点を指摘することと、周辺国の軍拡に向き合うことは、同時に成り立つはずなのに、ラサール氏は後者に踏み込もうとしない。 ハマり役だった両津勘吉は反体制的だが、同時に現実への対応力を持つキャラである。議員として求められるのも、そうした「バランス感覚」ではないだろうか。 ラ・サール高校から笑いの道に進み、コント赤信号の「暴走族コント」から、両津勘吉の声優として、反権力的キャラクターを体現し、支持を得てきたラサール氏。 自ら進んだ政治の道で晩節を汚さず、真価が問われるのはこれからだ。…