1: シャチ ★ 2025/06/15(日) 14:31:24.71 ID:3VdhGsSS9 【浜中】4月に死骸から高病原性鳥インフルエンザウイルスが初めて検出された町内で生息するラッコが5月下旬、今度は親子2頭がシャチに襲われた。相次ぐ絶滅危惧種の受難に、繁殖地で観光資源にもなっている町には「貴重なラッコを人の手で守れないのか」の声も届く。ただ野生のラッコは「臘虎膃肭獣(らっこおっとせい)猟獲取締法」という113年前の1912年(明治45年)に施行された法律で捕獲などができず、見守るしかないのが実情だ。 町内の霧多布岬(湯沸岬)でラッコがシャチに襲われたのは5月23日。町内のNPO法人エトピリカ基金の片岡義広理事長(77)によると、4頭のシャチが雌ラッコと生後10日ほどの子を取り囲むように泳ぎ回り、ともに海中に消えた。その後ラッコの親子は確認されていない。 襲われた親ラッコは2018年から計8頭の子を産んだ雌だった。17年からラッコ観察を続ける片岡さんは「自然の摂理とはいえ、たくさんの子を産んで育てた雌だけにとても残念」と肩を落とす。鳥インフルについても「死んだ鳥を抱えているのを見たので、感染が拡大しないか心配だ」と気をもんでいる。 こうした状況に、町にはラッコの保護についての問い合わせもあるという。ただ「臘虎膃肭獣猟獲取締法」は、ラッコとオットセイの捕獲や毛皮製品の製造・販売を規制、罰則も定めている。明治時代の法律は現在も有効で、町観光係の藤原真貴係長(46)は「ずっと霧多布岬で生息してくれるよう祈るしかない」。 18年に繁殖地として確認され、陸上からも観察できるラッコは町の観光客入り込みに寄与。最も新しいデータで23年度は22年度に比べ70%増加、新型コロナウイルス流行前の18年度と比べても20%増えた。23年にはラッコをモチーフにした町の公式観光キャラクター「きりたん」が誕生するなど今や「顔」とも言える存在だ。 ラッコは希少動物を保護するワシントン条約の対象で輸入も不可能。国内の水族館は最大122頭のラッコが飼育されていたが大半が死に、現在は鳥羽水族館(三重県)の雌の2頭のみ。国内で野生ラッコが陸上から見られる霧多布岬は、将来その価値がさらに高まる可能性がある。藤原係長は「見学マナーの呼びかけなど、生息環境の整備は今後も続けて見守りたい」と話している。 6/15(日) 6:01配信 北海道新聞 霧多布岬の沖で波に浮かぶラッコたち 引用元: ・【北海道】鳥インフルになったり、シャチに襲われたり…霧多布岬の野生ラッコ受難続く 明治の法律で保護捕獲などできず [シャチ★]…