1: 冬月記者 ★ zrmhncDt9 2025-12-30 22:34:16 ブルーレイはオワコン? ソニー生産終了が意味する「次世代メディア」の失敗 2025年2月、ソニーがブルーレイディスク(BD)の全モデルの生産を終了することを発表しました。 高画質・大容量を誇る次世代メディアとして、DVDの後継的な立ち位置にあったブルーレイ。 一方、HDDやSSDの台頭とともに、需要が減少し、「オワコン」と言われることも少なくありません。 この記事では、ブルーレイがなぜDVDの代替になり切れなかったのか、分かりやすく解説していきます。 ブルーレイはオワコン? ソニーが生産終了を発表 ブルーレイが「オワコン」と言われるようになった一番の原因は、単純に生産量が減っていることです。冒頭でもご紹介した通り、2025年にはソニーがブルーレイディスクの生産を終了しています。 さらに一般社団法人 日本映像ソフト協会の調査結果によると、2024年のビデオソフトの売上本数はブルーレイが約1,023万本に対し、DVDは約1,139万と、若干ではあるもののDVDが上回っています。 つまり、そもそもブルーレイはDVDの後継という立ち位置だったにもかかわらず、売上本数では2024年時点でDVDを下回る結果になっています。 ■ブルーレイとDVDの基本的な違い ブルーレイの技術仕様を見ると、確実にDVDを上回っています。 ブルーレイは最大50GB(2層)まで記録可能で、DVDの8.5GB(2層)を大きく上回ります。これにより、ブルーレイはフルHD(1080p)や4K映像の保存に対応でき、Ultra HD ブルーレイなら3,840×2,160ピクセルの4K映像を収録できます。 一方、DVDは480pの標準画質(SD)に限定されているため、高精細な映像保存には向きません。 ■DVDが「廃れない」理由:耐久性とコスト DVDが生き残った最大の理由のひとつが耐久性です。 DVDの読み取りスポットはブルーレイより大きく、軽微なスクラッチ(キズ)に対する耐性が優れています。適切に保管すれば、10年以上の長期にわたって再生可能という実績があります。 実際、2000年代初頭に購入したDVDが、2025年現在でも再生できるという事例は珍しくありません。一方、ブルーレイはより微細な記録構造を採用しているため、スクラッチへの耐性がDVDより劣ります。 さらに、DVDはブルーレイよりも製造コストが低いため、販売価格やレンタル料金の面で圧倒的に有利です。レンタルビデオ店での運営コストや、ユーザーの購入負担を考えると、わざわざブルーレイに切り替える動機が薄いのです。 ■中途半端な媒体としての「ブルーレイ」 ブルーレイはDVDの上位互換として登場しましたが、結果的に「中途半端な媒体」と評価されることも少なくありません。 ブルーレイの容量は2層の場合で50GB。DVDは片面2層で最大8.5GBのため比較すると非常に大きいものの、ブルーレイが本格的に流通し始めた2006年はHDDの容量が急速に増加していた時期でもあり、100GB以上のHDDは当然ながら200GBのモデルも登場していました。 当時の状況を踏まえると、ブルーレイの立ち位置は「DVDより高価なものの、HDDよりは容量が少ない」というもの。そのため、HDD、SSDなどが低価格化していく中でブルーレイは需要を失っていったと言えます。 続きはリンク先…