1: ぐれ ★ 2OFv5yZT9 2025-12-29 13:32:23 ※12/29(月) 11:00配信 毎日新聞 屋根のついた三輪自転車が、2人の客を乗せて団地を駆け抜ける。 客は、団地に住む60代の夫婦。団地内にある役所の出張所に着くと、自転車を降りた。 これは住民向けの自転車送迎サービスだ。 自転車をこいでいたのは、団地の住民でもある84歳の鵜木(うのき)正直さん。夫婦に軽く会釈をすると、年齢を感じさせない力強さで再び1人でこぎ始めた。 このサービスに携わって16年になる。傘寿を超えて、なお自転車をこぎ続ける理由は何なのか――。 ◇全国の注目を集めた成功例 団地は、東京都武蔵村山市にある都営村山団地。1966年に入居が始まったこの都内有数のマンモス団地には2025年1月現在、約6000人が暮らす。 団地が完成した当初、住民は若い家族連れが多かったが、高齢化が進み、足腰が弱くなって買い物に困る人が増えた。 このため、団地内にある商店街の店主らでつくる中央商店会などが09年に始めたのがこの自転車送迎だ。鵜木さんはサービス提供当初から関わる。 料金は無料。「これがあれば買い物も不自由しない」と住民からの人気も高かった。 高齢化対策の成功例として注目を集め、全国の自治体や商工会などから視察が相次いだ。メディアにも好意的に取り上げられた。 ◇60~70代の運転手でも「若手」 ただ、このサービスも曲がり角にある。 当初、運転手を務めていたのは団地で「若手」とされた60~70代の男性たちだ。しかし今、団地で暮らしながら運転手をしているのは鵜木さんと、80歳の男性の計2人。 サービスの提供日は月~金曜で、鵜木さんら2人が午前と午後で交代し運転手役を務める。送迎先は商店街だけではなく、要望に応じて対応する。 「毎日、ラジオ体操をやっているからよ。体力にはまだまだ自信がある」 自転車での送迎を終え、おいしそうにたばこを吸いながら鵜木さんは笑う。 しかし、2人の客を乗せれば、鵜木さんと合わせて3人の体重だけで重量は150キロを超える。自転車は電動アシスト付きとはいえ、ペダルをこぎ続けるのは容易ではない。 「若い人がいないから仕方ないけど、風が強いとしんどい時は最近あるよ」 この団地における65歳以上の住民の割合は53%に達し、75歳以上の後期高齢者の割合は38%を超える。都内にありながら、住民の半数以上が高齢者という「限界集落」の定義にあてはまる。 続きは↓ 限界集落になった東京の団地 自転車で住人の送迎を続けるのは84歳(毎日新聞) - Yahoo!ニュース…