
1: 匿名 2025/12/23(火) 10:57:36.94 ID:61VEN2us9 コナミも特撮に参入してた? 00年代・東宝による異色のTV特撮 「スーパー戦隊」とは異なる群像劇 「スーパー戦隊シリーズ」が50年という節目でひと区切りを迎え、後番組『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』に対して、多くのファンが関心を寄せています。 日本の特撮史の転換期を迎えた現在、改めて過去の特撮作品に目を向けてみると、2003年から2006年にかけて「東宝」が手がけた「超星神シリーズ」という異色のヒーロー作品が浮かび上がります。 その第1作『超星神グランセイザー』は、2003年から2004年にかけて放送されました。玩具市場へ本格参入した「コナミ」が初めてメインスポンサーとなった点でも注目され、放送枠が「土曜朝9時」という編成も、当時の特撮番組のなかでは異色の存在だったといえます。 物語では、超古代文明の戦士の血を受け継ぐ12人の若者たちが覚醒し、「炎」「風」「大地」「水」の4属性に分かれて戦う姿が描かれます。戦士たちは星座をモチーフとしており、序盤は属性ごとの対立や価値観の違いが物語の軸となっていました。 しかし、地球侵略を企てる「宇宙連合ウオフ・マナフ」の存在が明らかになるにつれ、彼らは共通の使命を認識し、次第に結束を強めていきます。 全51話を通して描かれたのは、単純な正義と悪の対立ではなく、若者たちの葛藤や衝突、そして和解の過程でした。なかでも、スピード感あふれるアクロバティックなアクションは「スーパー戦隊」とは異なる魅力を放ち、多人数ヒーローと複数ロボットが同時に活躍する演出と相まって、群像劇として強い印象を残した作品です。 シリーズ第2作として放送された『幻星神ジャスティライザー』は、前作の世界観を引き継ぎつつも主要戦士の人数を3人に絞り、より人物描写に焦点を当てた構成が特徴です。 物語では、450年前に封印された邪悪な帝王が現代に復活し、人類滅亡の危機が迫ります。これに対抗するため、ごく普通の高校生や大学生だった若者たちが「ジャスティライザー」に選ばれ、巨大ロボットを駆使して戦いに身を投じていきます。 甲冑風のスーツによって和のテイストが強調された本作は、戦士の数を3人に絞ったことで物語を把握しやすく、分かりやすい作品として視聴者からも好意的に受け止められました。 戦いのなかで「正義とは何か」「力を持つ者の責任とは何か」といったテーマが繰り返し描かれ、何者でもない若者たちが成長していく姿が、物語の大きな軸となっています。 また、近距離戦を得意とする「ライザーグレン」、俊敏さを生かした「ライザーカゲリ」、狙撃を主軸とする「ライザーガント」と、それぞれ戦闘スタイルが明確に分かれていた点も本作の特徴です。 役割分担がはっきりしていたことで、チーム戦としての見応えが増し、受け入れやすい構成が視聴者から好評を得ました。 そして、シリーズ第3作にして最終作として放送されたのが『超星艦隊セイザーX』です。それまでの古代文明や伝承を軸にした作風から一転し、よりSF色の強い世界観へと舵を切りました。 舞台は西暦2500年で、宇宙海賊に支配された未来を変えるため、反乱軍の戦士たちが過去の2005年へとタイムスリップし、「セイザーX」を結成します。物語では、未来人たちが歴史そのものを変えようとする戦いが、時間を超えた視点から描かれていました。 本作では、ロボットに加えて宇宙規模の壮大なストーリーが前面に押し出され、シリーズのなかでも特にハードなSF設定が特徴です。 前2作には女性戦士が登場していましたが、本作では男性戦士のみで構成されており、ヒーロー像にも明確な違いが見られます。 さらに、キャラクター同士の軽妙な掛け合いといったコメディ要素も多く取り入れられており、全38話という構成のなかで、シリアスな展開とのバランスが取れた物語が描かれています。 放送期間中の2005年12月には、シリーズ初となる映画化も実現し、『劇場版 超星艦隊セイザーX 戦え!星の戦士たち』が公開されました 続きはリンク先…