1: 匿名 2025/12/22(月) 07:59:07.76 ID:??? TID:Sabakankan 12月中旬の夜。冷たい風が吹き込む中、東京・池袋の公園で開かれた食品配布会に、ヘルメットをかぶった高齢の男性がいた。話しかけると、「自転車でやってきた」と言った。 中村幹男さん(81)。この日は午前7時に板橋区の自宅を出て、豊島、新宿両区の食品配布会3カ所を巡ってきたという。 自転車で各地の「炊き出し」を巡る中村幹男さん=東京都豊島区で 自転車に電動アシストはなく、頼りになるのは自分の足の力だけ。疲れたら歩いたり、休んだりして少しずつ進む。帰宅は午後8時ごろになるそうだ。 食品の配布会は、知人から1年ほど前に教えてもらった。今では週5日、都内各地の配布会や「炊き出し」を自転車で巡る。 私が「すごい体力ですね」と驚くと、こう言葉が返ってきた。 「当たり前のことだよ。行かないともらえないんだから」 収入は月10万円の年金のみ。この日は支給日直前で、所持金は200円しかない。 4日後、自宅を訪ねた。閑静な住宅街にある木造2階建てアパートで、古びていたが部屋は整頓されていた。つつましくも丁寧な暮らしぶりが見て取れた。中村さんが淡々と話す。 「ぼろアパートだからね。でも家賃は上がってないからさ」 風呂はなく、板橋区が70歳以上の高齢者に年間25枚支給する入浴券で、週1回ほど銭湯へ行く。100円の支払いで、1回入浴できる。夏はほとんど行かず、タオルで体を拭く。 エアコンはあるが夏の猛暑も冬の寒さも、使ったことがない。隙間風はカーテンでふさぎ、寒いときは毛布を3枚重ねて眠る。 貯金はほとんどない。5万円の家賃や光熱水費などを支払うと、2万円ほどしか残らない。生活保護の利用を促すと、... 続きはこちら(有料)…