
943: 名無しさん@おーぷん[sage] 20/06/29(月)02:40:45 ID:ig6 百年、程ではないかもしれないけど。「結婚しよう」と言われたのに、向こうの親に私の存在すら報告されてなかった時。私、離婚の母子家庭で。父親が家にいたのは8歳までだったけど、まー子供心にも明らかな駄目夫だった。腕の良い技術者ではあったけど、技術バカ。そのクセ友達や親戚にはいい顔するんで、いらん借金背負わされてたりしたそうで。私、友達の家にお泊まりするまで『母親とは物を食べない生き物』だと思ってた。そうじゃないそんなの異常と知った時のショックは、表現できない。ホントは勿論、私や姉の残した物を、台所で食べてたみたい。でもそれもそれで、酷い話で。30過ぎてからようやくそれを口にだせる様になって、酒飲んだ時に姉に言ってみたら、お姉ちゃんも泣きながら言ってた。私もそうだった、って。ロクに食べ物を食べられないような結婚生活を送っていた母が、私達姉妹に口酸っぱく言っていた事の一つが『あんたと向こうの親がもし争いになった時に、あんたの味方になってくれる人と結婚しなさい』父方の実家に帰省する度に、母がイビられまくってるのと、それを知らんふりする父親を、嫌だけど見てたから。それは心底同意した。時は流れて。私は大学で2人目の彼氏ができて、就職して遠距離継続、って感じの長さの付き合いだった。ただ、その元彼が末っ子で、断片的に話を聞くと母親に溺愛されてて、私という彼女がいると言えないでいる。そんな事は察していた。だが、当時の私はそもそも結婚願望ゼロどころかマイナスでしかなかったので、まあいいやと思ってた。面倒くさくない、と。その状況が変わったのは、私が就職先で、どうしようもなく惹かれた人ができたからだった。これは、責めてくれて構わない。けどその惹かれた人には元彼と完全に切れるまではアプローチしなかった、とだけは。私は元彼に告げた。「他に好きな人ができたから別れたい」と。元彼は泣いて言った。そんな事言わないで、結婚しよう、と。私は、正直困った。結婚なんて面倒くさい要らないモノと思っていたから。そしてもう恋情はないけど、でも長年付き合った『情』は、まだあったから。だから別れ話を撤回したのだけど。その直後に、お盆休みがあった。お盆帰省から戻ってきた元彼に聞いた。「私の存在、お母さんに言った?」と。答えはNOだった。その瞬間、心底冷めた。長年の付き合いの『情』の分も、全て吹き飛んだ。『ああこのヒトは、お義母さんを相手に回して私の味方をしてくれる、なんて事はしてくれない。見て見ぬふりするんだ』と、確信してしまったから。父方の実家でイビられて泣いてる母を、それを見て見ぬふりしてた父親を、思い出してしまったから。「長年付き合った彼氏を突然一方的に捨てた女」と当時の付き合い関連からは認定されて、以来どこにも言えなかった話。でも今の私は、あれを後悔していない。…