
1: 匿名 2025/12/18(木) 06:29:00.48 ID:2pks1tO79 12月16日、2025年度の補正予算が成立した。その規模は18兆円を超え、コロナ禍の時期を除いて過去最大となった。高市政権が掲げる「責任ある積極財政」とは? 財務相と高市首相の関係は? 「文藝春秋」1月号に掲載された片山さつき財務相のインタビューを一部紹介します。(取材・構成 森健・ジャーナリスト) 就任前から「財務大臣は片山さつき」と…… ――就任から1ヵ月ですが、高市氏からはどういう風に打診があったのでしょうか。 片山 総裁選前の8月くらいから、「片山さつき財務大臣ってあるか」と噂が流れていました。なので、高市さんから「お願いします」と内示をいただいた時には、ある種、空気のように引き受けました。 ――阿吽の呼吸で財務大臣を託されたと? 片山 高市さんとの関係は、2021年に遡ります。当時、自民党が選択的夫婦別姓や多様性などについて、保守のラインを緩めてしまうのではと憂う仲間が安倍元総理をなんとなく軸にしながら集まったんです。大臣経験者の女性では高市さんと山谷えり子さんと私でした。安倍元総理はご存命でしたが、もし安倍さんが総裁選に出られないなら、高市さんが保守をまとめて出たらどうかと勧めたんです。 「茨の道」を覚悟した ――実際に任命されたとき、どんな心境でしたか。 片山 約束を守る信義の人だなと。もし別のポストや何も打診がなかったらどうしようとも思っていましたから(笑)。同時に、高市さんは総裁になった瞬間「茨の道」だと表現しましたが、ならば私も同じ道だろうと。首相指名選挙の2週間ほど前から覚悟していました。 ――「茨の道」とは財政運営の難しさですね。 片山 高市政権の方針は「責任ある積極財政」ですからね。投資を積極化して潜在成長率を上げて、消費の勢いを取り戻す。他方の財務省は毎年増え続ける歳出をいかに抑えるかが本能、条件反射です。私は主計局の主計官も主査も経験しているのですごくよくわかりますが、日本の夢のある未来のためには、良い面は残しつつマインドをリセットしなければいけません。 ――就任会見では、どちらかと言えば「責任ある」のほうに重心がある印象を受けました。 片山 どちらにも偏っていません。ただ、世間から財務省は財政規律だけを信奉する「ザイム真理教」と揶揄されて、純債務(国債などの債務総額から政府の金融資産を差し引いたもの)の対名目GDP比データさえ公開していないと批判されていました。そこは、10月から様々なデータを開示するように見直しました。都合の良いデータだけ吹聴すると却って信用を無くすんですよ。 官庁は民間と違って、マーケットに押されて戦略や商品、サービスを抜本的に見直すことはありません。世間からこれだけ批判されていても、財務省は特に無反応、無関心にさえ見える。大蔵省を財務省と金融庁に分けた結果、銀行や証券など民間との接点は金融庁の担当になりました。ですから金融庁のほうがマインドがわかる。ところが、財務省は主に他の官庁を相手にする役所になったので、外の空気に無頓着になったのかもしれません。世間に対して「実はよく考えてやっている」ことをもっとアピールしてもいいと思います。 ――補正予算は規模次第では国債の発行に直結すると思います。ここはどうコントロールを? 片山 政権発足時から総理が発言しているように、債務残高の対GDP比は緩やかに減らしていく方針です。ただ、単年度のプライマリーバランスに拘泥するのではなく、目標年度を再確認、数年単位でバランスを確認する方向に見直す。今回、ガソリン暫定税率廃止を年内に実行するのは、そうした方針が背景にあるからです。その評価は内閣支持率に表れていると思います。…