1: 冬月記者 ★ qfAbDOyV9 2025-12-05 18:31:43 高校野球7回制は「可及的速やかな採用が望まれる」 継続議論ながらも高野連理事会に「有効」と方針提出 日本高野連は5日、大阪市内で理事会を開き、「7イニング制等高校野球の諸課題検討会議」がまとめた7回制に関する対応策が提出された。 「7イニング制」については「改善を目指すうえで極めて有効」と理事会で報告されたが、「継続して議論していくこととした」と説明した。 報告書の中で「7イニング制の採用は、日本高等学校野球連盟が現在、未来にわたり、取り組むべき課題を完全に解決する訳ではないが、課題解決ならびに改善を目指すうえで極めて有効であると本会議では結論づけた」とした。 ただし、様々な懸念や、議論していない課題、検討事項があることを理由に賛成できないとする意見があったことも報告。 「現下の状況は加盟校や高校野球を支えるファンらのアンケート結果を見ると、その意図や有効性が十分に伝わっているとは言い難い」とも加えた。 また、現在の野球部員の心情もおもんぱかり、「全ての公式戦での7イニング制の採用は移行期間を設ける必要があるとの声もあり、全ての公式戦での7イニング制採用は、現在の中学3年生が高校3年生となる2028年の第100回記念選抜高等学校野球大会ならびに各都道府県高等学校野球連盟の春季大会から採用することが望ましいとした」という移行期間を設ける点も記した。 そのうえで「しかしながら、高校野球が直面する差し迫った課題の一つに、年々厳しさを増す全国高等学校野球選手権大会における熱中症対策があり、酷暑への対策は待ったなしの状況である。 したがって、全国高等学校野球選手権大会においては、地方大会を含め可及的速やかに7イニング制の採用が望まれるとした」と理事会での議論が必要であると結んでいる。 「7イニング制等高校野球の諸課題検討会議」は今年1月に発足。日本高野連の宝馨会長や今夏の高校日本代表監督を務めた小倉全由氏ら15人を委員とし、今回の理事会で7回制導入に関する対応策を提出するために1年間議論を重ねてきた。 障害予防や熱中症対策を目的とした7回制は、24年に「高校野球7イニング制に関するワーキンググループ」を設置して議論を開始。ワーキンググループで長短所を整理した上で今年から同検討会議を新設し、導入可否に関する議論に入った。 同検討会議では指名打者(DH)制導入についても議論され、今年8月の理事会で来春からの同制度導入が承認された。 …