452: 名無しさん@HOME[sage] 2010/11/26(金) 20:56:36 0 今日見かけたエネ夫君 帰宅ラッシュな駅のホームにて電話中 「だからさぁ、俺も悪かったって。マジで。だからそんなに怒んないでさ、頼むよ」 ここら辺は別に気にするほどの内容ではなく、 近くにいたから聞こえてしまった、程度のことだった。 しかしだんだん雲行きが怪しくなってきた。 「いや、お袋だってそういってたし。お前が頑すぎるんじゃないか?別に俺の家のことばっかじゃないだろ?正月?正月はだって旦那の親の方にいくのが当然じゃん。結婚したらそういうもんだろ。お袋も待ってるんだよ」 「だーかーらー、お前の親は弟もいるんだし良いじゃん。こないだ電話で元気だっていってたんだろ?は?お袋馬鹿にしてんの?そんなの嫌みに入らねーだろ?」 ちょっと切れ気味で声がでかくなってくるが、ここで声音が変わった。 「ちょっと待てよ。なんだよそれ。え?」 「え?は?ちょなにそれ弁護士って、え、なにお前今どこにいんの?」 「待ってくれよ何それ分けわかんねーよ。嫌だよそんなの」 「な、な、とりあえず落ち着いてさ、家で待っててよ、マジでお願いだから」 取引先に怒られている営業マンかのように 身振り付きで懇願し始めエネ夫というよりはロミ夫風味になり始めた。 もう周囲の人はちらちらではなく凝視状態。 「おい!なぁ!聞いてんのかよ!親父もお袋もお前のために言ってただけだろ!それで別れるとかマジ意味わかんねーし!お袋達のことでなんで俺が怒られるんだよ!え?おい!っくそ!なんなんだよ」 ここで周囲の様子に気づき彼は携帯を握りしめながら 都会の喧噪の中へと消えていきました。…