1: 名無しさん 2025/10/23(木) 20:39:11.55 ID:vbZymjGj9 今年4月に知事職を勇退、クマ駆除への抗議電話に対する毅然とした対応でも話題に 全国各地でクマによる被害が相次いでいる。今年度のクマ被害による死者数は全国で9人(10月22日時点)と、統計を取り始めた2006年以降で過去最悪に。人を食べる目的で襲った食害のケースも複数報告されている。特に被害が深刻な秋田県で、長年クマ問題について強い発信を行ってきたのが、今年4月に知事職を勇退した佐竹敬久前秋田県知事だ。駆除への抗議電話に対し「お前のところにクマ送る」「(受話器を)ガチャン!」など、過激な発言でも話題を集めた佐竹氏に、クマ問題を巡る秋田の現状と今後を聞いた。【連載全3回の1回目】(取材・文=佐藤佑輔) 10月中旬、秋田市内の自宅を訪ねると、普段着姿の佐竹氏が出迎えてくれた。江戸時代から当地を治める秋田藩主・佐竹北家の21代目当主。立派な武家屋敷か、はたまた大豪邸かと覚悟していたが、閑静な住宅街によくなじんだごく普通の邸宅だった。 秋田駅からは徒歩50分ほどの距離で、歩いてきたことを伝えると「(クマは)出なかったか? すぐそこの、うちの目の前でも1人やられたんだ。両目をやられて……むごいもんだよ。一番近い20メートル先のコンビニの前に出たこともあった。すぐ近所に5歳と2歳の孫もいる。(生家の)仙北の方なんか裏の山に10頭も20頭も出てる。本当に切実な問題」と、前知事としてよりもまず、地域住民としての本音を口にした。 なぜ今、クマ被害が急増しているのか。本題に入ると、佐竹氏は、度々ささやかれている「人間が山を開発したから」という俗説に対して真正面から異を唱えた。 「メガソーラーのせいだなんだ言われてるけど、まったく逆。人口減少で人が住むところがどんどん山から遠ざかって、里山が原生林化している。森が豊かになって増えたクマが、人間の生活の場に近づいてるんです。人口1000人の村周辺に、2000頭のクマがいるようなところもある。県で作った目撃情報の一覧マップもあるけど、実際はあれの3~5倍は出てますよ。だって届け出するたびに警察の調書に付き合わされるんだから。毎日出るようなところはいちいち報告してられない」…