1 名前:@仮面ウニダー ★:2025/03/03(月) 13:42:00.49 ID:kPfgIMnp.net 想定外にも程がある。金正恩総書記が鳴り物入りで立ち上げた「地方発展20×10」政策。首都・平壌とは比べ物にならないほど 立ち遅れた、地方の経済に投資し、バランスの取れた発展を目指すというもので、これに基づいた工場が次々に完成している。 国営メディアは盛んに喧伝しているが、現場の幹部から政策の存在意義に疑問を呈す声が上がるほど、うまく行っていない。 建設された工場がいずれも正常に稼働できていないと、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じている。 国営の朝鮮中央テレビは、両江道(リャンガンド)の金亨稷(キムヒョンジク)郡の地方工業工場の竣工式が11日に行われたと報じた。 だが、現地の電力部門の情報筋によると、この工場は現在、稼働できていない。竣工式の当日にテレビ撮影のため、少しだけ稼働した だけだった。 その最大の原因は、電力の供給難にある。 北朝鮮は昨年2月から3月にかけて、平安南道(ピョンアンナムド)の成川(ソンチョン)を皮切りに、全国の20の市や郡で地方工業工場の 建設を始めた。当初の完成目標は、10月10日の朝鮮労働党創建日だった。 ところが、8月末に行われた地方発展事業協議会の場で金正恩氏は、工場と共に先進的な保健施設、科学技術普及拠点、穀物管理施設も 建設することを指示。これにより、当初の工期が守れなくなった。12月末が新たな工期となったが、これが問題の発端となった。 情報筋は語った。 「建設日程を延長させる際、中央が予想していなかったことがある。12月になれば川が凍り、水力発電所の稼働率が下がり、 タービンの回転数が減少する。それにより電圧が下がり、供給できる電力も減少する」 「電圧が低くなることも工場の稼働にとって大問題だが、電力の周波数が下がり、モーターを動かせなくなったのはさらなる問題。 そのせいで上モノは完成したのに、中身が完成できない工場が出た」 冬の電力不足は、北朝鮮を慢性的に悩ませている事象だ。完成当時は東洋最大と言われた水豊(スプン)ダムがあったおかげで、 電力には困らなかった北朝鮮だが、時代が変わるにつれ、需要が高まり、電力が不足するようになった。 その解決のため、各地に巨大なダムと発電所がいくつも建設されたが、冬に雪や雨があまり降らない気候であるため、充分な水量が 確保できず、冬季に電力が不足するようになった。国際情勢など様々な条件から電力供給の多元化に取り組めず、建設される発電所は 水力ばかりで、電力不足は一向に解消しなかった。 ー中略ー 金亨稷郡の邑(郡の中心地)に住む住民は、今月16日の光明星節(故金正日総書記はの生誕記念日)に、1世帯当たり焼酎1本、石鹸1つ、 小麦粉でできた味噌4キロの配給を受けたが、これは撮影時の工場で生産されたものだ。 しかし、邑以外の地域に住む人への供給は行われなかった。生産量があまりにも少なかったためだ。 郡の人口は約5万7000人で、邑の人口は4000人程度と言われている。1世帯当たり3?4人と考えると、焼酎1000本、石鹸1000個ほどしか 生産できなかったということになる。 工場が稼働できるのは、川の氷が溶ける4月になるとこの幹部は見ている。つまり、毎年冬季は休業ということになる。 「両江道のみならず、他の地域に建設された地方工業工場も、現在電力問題により稼働ができずにいる。工場は、電力供給が円滑に 行われる真夏にだけ稼働することになりそうだ」(情報筋) ー後略ー 高英起 デイリーNKジャパン編集長/ジャーナリスト 全文はソースから 3/3(月) 9:31 引用元:…