1: ごまカンパチ ★ 2025/06/03(火) 23:00:30.02 ID:tjuA9/a49 さあ、今週も最新の医学論文をご紹介します。 今回のテーマは「膵臓がん」。 アルコール摂取が、かなり少ない量でも、このがんのリスクを増やしているかもしれないというお話です。 でもご安心を。リスクを増やさない可能性のある飲み物も分かっています。 簡単に見ていきましょう。 ■膵臓がんと診断されるのは年に4万人超。5年生存率は10%未満 まず、「膵臓がん」の簡単なおさらいから [以下、国立がん研究センター「がん情報サービス」] 。 日本で1年間に「膵臓がん」と診断されるのは、2020年データで4万5千人ほど。 男性では8番目、女性では7番目に診断数が多いがん種です。 そして、発症してしまうと5年生存率は8.5%です。 予防するに越したことはありません。 ■よく分かっていなかった「アルコール」と「膵臓がんリスク」の関係 さて最近、アルコール摂取に伴う発がんリスクの上昇が注目されています。 特に東アジア人ではアルコールが原因と考えられるがんの割合が多く、すべてのがんのうち、18人に1人はアルコールに起因すると考えられています [文末文献1] しかし「膵臓がん」だけを取り上げた場合、「アルコール摂取」の関係は、はっきりしたことが分かっていませんでした。 そこでこの点を明らかにすべく解析を進めたのが、世界保健機構(WHO)のビーヌ・ノーダン氏たちです。 結果は5月20日、「プロス・医学版」という学術誌に掲載されました。プロス(PLOS)とは「公共科学図書館」の略語です [文末文献1] 。手短にご紹介します。 ■250万人規模のデータを解析 ノーダン氏たちが今回実施したのは、すでに報告されている観察研究を併合した解析です(「メタ解析」と呼ばれます)。 複数の研究を併せ、解析する対象の数が増えると、個々の研究だけでは見えてこない傾向が見えてきます。隠れた真実に近づく、といった感じでしょうか。 今回は30本(およそ250万人)の論文を併合し、アルコール摂取量とその後の膵臓がん発症リスクの関係を調べました(観察期間はおよそ16年間)。 その結果、アルコールを「まったく飲まない」人たちに比べ、女性では「1日15 g以上」、男性では「1日30 g以上」のアルコール摂取で、 その後膵臓がんになるリスクが増えていました。増え幅はどちらも約1.15倍です。 アルコール「15 g」と言えば、缶ビールのショート缶(350 mL)とほぼ同じです。 ※略 引用元: ・【酒】要注意!アルコール摂取で「膵臓がん」リスク増加? かなり少ない摂取量でも 250万人データで明らかに 5年生存率は10%未満 [ごまカンパチ★]…