ブオン、ブオン、バリバリバリバリバリ…。6月上旬の午前0時半。広島市西区観音新町の広島マリーナホップ付近からバイク7台が爆音を響かせながら県道を走り出した。約3キロ北上し、国道2号交差点で2、3台ずつに散らばっていった。 「窓が開けられない」。県道沿いで暮らすパート男性(69)は嘆く。爆音は平日、週末を問わず、午後8時ごろから未明まで断続的に続くという。寝入りを起こされ、起きていてもテレビの音がかき消される日々に、男性は「遊びのつもりなんだろうが、とにかくうるさい」と吐き捨てるように言った。 苦情が寄せられるバイクは2、3台程度での走行が目立つ。かつての暴走族のような組織性はなく、SNSでの呼びかけに、…