1 名前:樽悶 ★:2024/04/17(水) 18:48:55.28 ID:M9tIr0Pv9.net ウクライナ軍は何年もの間、極右の過激派の一掃に努めてきた。ウクライナ国防省と過激派の最新の衝突は、これ以上ないほど悪いタイミングと場所で起きてしまった。 数週間のいざこざの末、国防省はこの週末、陸軍の第67独立機械化旅団を配置転換し、同旅団の幹部も入れ替えた。第67旅団は、ウクライナ東部ドネツク州でロシア軍に最も狙われている都市の、最も狙われている地区を保持していた。チャシウヤール市の運河地区だ。 現在、第67旅団(の残存部隊)は後方に移され、運河地区の防衛はウクライナ領土防衛隊の旅団が引き継いだもようだ。 問題は、領土防衛隊のどの旅団も、機械化旅団に匹敵するほどの火力を持たないという点だ。しかも、運河地区を守る部隊は、はるかに大規模なロシア軍部隊が迫ってくるなかで、多くの火力が必要な状態にある。国防省は、ドローン(無人機)部隊の増援に望みをかけているようだ。 チャシウヤールは重要な場所だ。かつて工業で栄え、ロシアが2022年2月にウクライナに全面侵攻する前には1万2000人ほどが暮らしていたチャシウヤールは、戦略的に重要な都市であるコスチャンティニウカやクラマトルシクに至るルートを見下ろせる高台にまたがっている。ウクライナに進駐している40万人規模のロシア軍が、2月半ば、廃墟と化しているドネツク州アウジーウカを占領したあと、チャシウヤールに狙いを定めたのも、この地理的なメリットが理由だ。 チャシウヤールの東端には運河が南北に走っていて、一種の自然の防御壁になっている。ただ、運河の向こう側、つまり東側に、運河地区と呼ばれている小さなエリアがあり、ロシア側はこの地区を押さえることができれば、運河を渡って市の中心部に侵入する足がかりにできる。 「仮にウクライナ側がチャシウヤールの支配権を失えば、深刻な結果になりかねない」とウクライナの調査分析グループ、フロンテリジェンス・インサイトは解説している。 この地区を防衛する大変な任務を任させていたのが、第67旅団だった。第67旅団は、極右の政治団体「右派セクター」の一部門であるウクライナ義勇軍団を中心に結成された、2000人規模の志願兵部隊である。 ■右派とつながりのない兵士をぞんざいに扱った 右派セクターを率いていたドミトロ・ヤロシュは、1940~50年代にソ連の支配に抵抗したウクライナの民族主義者ステパン・バンデラの影響を受けたと公言している。バンデラは、ロシアとウクライナ東部ではナチの協力者とも見なされている。 明確にしておけば、第67旅団には最近、右派セクターとつながりのない兵士も多く加わっている。その一方で過激派も、問題になる程度には多くいた。 1月下旬、第67旅団の衛生班1つと、第1強襲中隊(近接戦闘に特化した一種の精鋭歩兵部隊)配属の強襲部隊1つが旅団から離れ、第59独立機械化旅団に移った。 ウクライナの戦闘部隊をつぶさに追跡しているウェブサイト「Militaryland.net」は、2つのグループが旅団を離れたのは「第67機械化旅団の指揮官との個人的な問題」が原因との見方を示している。 第67旅団の内紛は悪化の一途をたどっていた。運河地区とその周辺でロシア軍部隊と連日戦いを繰り広げている間も、多くの将兵が内部でもいさかいを続けていた。 今月に入り、第67旅団はロシア側に押され始め、運河地区のすぐ東の非常に重要な足場をロシア軍部隊に明け渡した。たしかに第67旅団も、ウクライナ軍のほかの旅団と同様に、米議会のロシアに融和的な共和党議員たちが昨年10月にウクライナへの追加支援を妨害し始めてから、弾薬不足に苦しんでいる。だが、最近の苦戦はそれだけが原因ではなかった。 国防省が調査したところ、第67旅団の将校たちは、右派セクターとつながりのない新たに加入した兵士を、十分な訓練や支援をせず戦闘に送り込んでいたことなども判明した。 ウクライナメディアの「ウクラインシカ・プラウダ」によると、将校たちは新参の兵士のことを、新たに支給された軍服のピクセル柄にちなんで「ピクセル」とあざけって呼んでいた。彼らは真っ先に戦闘に投入され、経験不足のため失地する結果になっていたという。 国防省はこの週末、にわかに第67旅団を前線から外すとともに、右派セクターと関係のある旅団幹部を入れ替え始めた。ウクライナ軍のオレクサンドル・シルスキー総司令官はこうした変更を擁護し、「道徳・精神面を含め、訓練の質を向上させる必要」を強調している。 ■第67機械化旅団とともに戦車や大砲も失った(以下ソース) 4/17(水) 11:00配信 引用元:…