1: ばぐっち ★ 2024/03/10(日) 11:12:42.68 ID:??? TID:BUGTA 夫婦の間で、お互いを理解するための会話をするには、どうしたらいいのか。臨床心理士で公認心理師の諸富祥彦さんは「『聞く技術』がもっとも必要とされているのは、夫婦関係ではないか。妻の不満のワースト1は『夫が話をちゃんと聞いてくれない』ことだ」という――。 ---------- ケース1 妻「今日、子どもが宿題をやりたがらなくて大変だったのよ」 夫(スマホを見ながら)「ふーん」 妻「ふーん……って子どものことに関心がないのね⁉」 夫(スマホから目を上げて)「そんなことないよ」 妻「毎日、やりたくないが続いて、もう大変……」 夫「勉強が苦手なら塾にでも行かせるか」 妻「そんなこと言うけど、塾に行かせるのは誰の役目よ。私だって、忙しいのよ!」 ---------- 話を聞いてもらっている側からしてみれば、アドバイスされるのは多くの場合、余計なお世話です。話を聞いてすぐにアドバイスされると、されたほうが「私の話、聞く気ないんだ。面倒くさいんだ」と感じてしまいます。また、「上から目線でものを言われた」「マウントされた」と感じることもあります。 「そのアドバイスを実行しないうちは、不十分だと言われた」 そんな気持ちになってしまうのです。 ---------- ケース1の改善例 妻「今日、子どもが宿題をやりたがらなくて大変だったのよ」 夫(妻のほうに視線を向けて)「それは大変だったね」 妻「そうなのよ。毎日、やりたくないが続いて……」 夫「そっか……毎日か……。それは大変だ。いつも子どもの勉強を見てくれて、ありがとう」 妻「ううん」 夫「僕も今度早めに帰って、宿題を見るようにしてみるよ」 ---------- 「そうか」「それは大変だね」 この一言で十分なのです。 ---------- ケース2 夫「車の査定に行ってきたけど、もう売るって決めてきたよ」 妻「えっ、そういうの、勝手に決めるのはやめてほしい!」 夫「だって、もともと僕が独身時代に自分のお金で買った車だよ」 妻「普通、そういう大切な話はいったん持ち帰って、夫婦で話しあって決めるものなんじゃない? 自分ひとりで決めるなんておかしいでしょ」 夫「“普通”って何だよ。それは違うだろう。僕の車なんだから、いくらで売ろうと勝手じゃないの⁉」 妻「普通、大きなことは夫婦で話しあって決めるべきでしょ!」 ケース2の改善例 夫「車の査定に行ってきたけど、もう売るって決めてきたよ」 妻「……え……もう決めてきたの……ビックリ……」 夫「思ったよりいい値段がついたよ」 妻「そうなの……まあ、あの車、もともとはあなたのものだから……。ただ、私にも愛着があるから、一回相談してから決めてほしかったな。ちょっとビックリしたし、ひとりで決められちゃって、少しさみしかったな」 夫「そうか、悪かったね。一言相談しておけばよかったね……」 ---------- ケース2では、妻は「普通、大きなことは夫婦で話しあって決めるべき」と、「“普通”はこうする」という一般論を自分の「意見」として述べています。 妻が「意見」を語っていると、受ける側の夫は、なんだか非難されている気持ちになるし、それに対する自分の賛否や「意見」(「それは違うだろう。僕の車なんだから……」)を語らなくてはならない気持ちになってしまいます。 「普通は……」と夫に自分の「意見」を言って責める前に、「ちょっとビックリした」という「気持ち」や、(自分に相談するプロセスを省かれて)「少しさみしかった」と自分の「気持ち」を素直に伝えるようにしましょう。そのほうが相手もずっと受け取りやすくなります。 このように、自分の気持ちをそのまま言葉にするほうが、相手にはずっと伝わりやすくなります。「気持ちを受け止めればいいんだな」という構えがとりやすくなるからです。(抜粋) 引用元: ・【社会】妻「夫は私の話聞いてくれない!」→夫「聞いてるしアドバイスもしてるのに」→妻「それがダメなの!聞く技術を持って!」…