1: パンナ・コッタ ★ ia/aILgF9 2025-09-20 07:29:30 「学歴なんて必要ない」と声高に叫ぶ国内外のドラマや物語は少なくない。しかしそれでも学歴に期待が寄せられるのはなぜなのか。組織開発専門家の勅使川原真衣氏は「学歴は企業から見て“仕事でも頑張れる人なのかどうかのシグナル”になっている」という――。 とある不良軍団に参与観察・インタビューの形で迫る、社会学者(ポール・ウィリス)。彼のインタビューの様子が次です。 筆者(ポール・ウィリス) 「きみたちにはあって、〈耳穴っ子〉(優等生一派を指す)にはないってものが、なにかあるかい?」 スパイク(という名の不良少年グループの一人) 「ガッツ、決心……。ガッツじゃなくて厚かましさかな……連中よりもおれたちのほうが世の中を知ってるよ。やつら、数学や理科ならちょっとは知ってるかもね、でもそんなこと、どうってことないや。あんなものだれの役にも立つもんか」(括弧内、および太字は筆者による) ──これは社会階層・再生産研究の代表作の1つ、ポール・ウィリス『ハマータウンの野郎ども』からの引用です。私も修士課程時代に読みました。 この本の主人公たちは、いわゆる最底辺の暮らしを親の代からしてきています。さぞ彼らは学歴社会を恨んでいるのかと思えば、彼らは彼らで「男らしさ」「からだで稼ぐ」(肉体労働)などのコミュニティ内の規範を内面化し、「能力主義競争にコミットすることを忌避して、学習=労働に自己限定的に関わろうとする」姿がエスノグラフィックに描かれています。 続きはこちら プレジデント・オンライン…