1: デビルゾア ★ 2023/12/22(金) 04:36:19.54 ID:UUIFVgGO9 ふとした用事で渋谷を歩いていたときのことだ。スクランブル交差点を見回して気づいたことがある。 「若者の姿が少ない」 20代と思しきカップルなどはちらほら目につくが、10代と思しき人々は少ない。高校の制服を着ている人となると、ほぼいないような気がする。そして、外国人がとても多い。 ■都市開発と変化し続けている「若者の街」 (中略) ネット上を見てみると、「渋谷から若者が消えた」「渋谷はもう若者の街ではない」といった記事が散見される。中には「渋谷はおじさんの街化している」という、少し過激な表現で、こうした渋谷に集う人々の変化を解説している記事もある(「渋谷は「おじさんの街」化、新大久保は10代が溢れる若者の街に…予期せぬ社会的背景」/「ビジネスジャーナル」2023年7月3日)。 この記事の中で、オラガ総研代表の牧野知弘は、近年の渋谷の再開発によってオフィスが増加したことや、ハイブランドショップが増えたことをその原因として挙げている。渋谷の都市開発のターゲット層が10代などの若者ではなくなってきている、という。 いずれにしても、このような言説は真新しいものではなく、ここ数年でしばしば語られることだ。(中略) (中略) ■「渋谷」から若者が消えた理由 こうした若者の街としての渋谷の姿に変化が起こったのが、2010年代だ。ここには2つの理由がある。1つは若者の文化の中心が、ネット上に移り変わってきたこと。2つ目は、渋谷という街自体が変化してきたことだ。 1つ目だが、2000年代後半に、メジャーなSNSがほとんどその姿を現す。2007年にはYouTubeの日本版がサービスが開始し、2008年にTwitterとFacebookの日本語版サービスが開始する。また、それより少し後の2014年にはInstagramの日本語版サービスが始まる。そして、なにより2000年代後半からスマートフォンの急速な普及が始まる。 こうしたSNS、ネットの急速な発展を通して、そもそもリアルな街という場所に若者を惹きつける要因がなくなってしまった。かつては実際に会わなければコミュニケーションができないがために、街が必要だったのが、そもそもデバイス上でコミュニケーションが完結してしまうのである。そうなると、必然的に渋谷という街のポジションは低下する。 筆者が以前、教職をしていたとき、高校生に「最近、みんなはどこで遊ぶの?」と聞いてみたことがある。すると「遊びに行かない。オンラインゲームで友達と遊んでいる」と言われて驚いた。もちろんこれは私の個人的な体験に過ぎないが、かつてよりも家の中で友人たちとつながる機会が増えているのは間違いない。 こうした流れを決定づけたのがコロナ禍であろう。そもそもリアルな街に出ること自体を禁じられ、全世界的にネット世界の普段使いが広がった現在、リアルな街に対する需要が低下していると言わざるをえない。 2つ目の、渋谷という街自体の変化については、2010年から2020年にかけての渋谷の再開発が大きな影響を及ぼしている。この10年の間に渋谷には、渋谷ヒカリエ(2012年)、渋谷ストリーム(2018年)、渋谷スクランブルスクエア(2019年)、渋谷フクラス(2019年)が誕生。それぞれ、オフィスビルが入居している場合が多く、それに合わせてこうしたビルのテナントも、30~40代を対象とするハイブランドが多くなった。こうした再開発が、若年層を渋谷から遠ざけているのだろう。 (中略) ■渋谷から消えた若者はどこへ行ったのか では、渋谷から姿を消した若者たちはいったいどこにいるのだろうか。新宿から渋谷へ、という流れを描いてきた若者の流れについて最後に私が考えている見取り図を提示してみよう。 筆者が東京を散歩していて若者が多いと感じるのは、例えば新大久保や下北沢、三軒茶屋のような副都心周辺エリア、あるいは清澄白河・門前仲町といった東東京エリアである。 これらの街に共通している点は2つある。 (全文はこちら) 引用元: ・【話題】「渋谷」がもはや"若者の街"じゃなくなった理由…今や「おじさんと外国人の街」に [デビルゾア★]…