1: Gecko ★ dcy3x+1O9 2025-09-14 12:20:47 12日の米株式市場で、ワクチンメーカーの株価が下落。トランプ政権の保健当局者らが、新型コロナウイルスワクチンと25人の子どもの死亡例とを関連付け、来週予定される疾病対策センター(CDC)の諮問委員会への報告で提示する計画だとの一部報道に反応した。 米紙ワシントン・ポストの報道によると、保健当局者のグループは、ワクチン有害事象報告システム(VAERS)のデータを利用し、子ども25人の死亡をコロナワクチンと結び付けたとされる。諮問委員会では、ファイザーやモデルナ、独ビオンテックといった企業のコロナワクチンについて協議が行われる予定。諮問委はケネディ厚生長官によって刷新され、委員にはワクチン批判者も含まれている。 株価は終値でモデルナが7.4%安。ファイザーは4%下げた。ビオンテックの米国預託証券(ADR)は7.3%下落。 コロナワクチンはここ数週間、政治的な争点となっている。ケネディ厚生長官と当時のモナレズCDC所長が対立し、モナレズ氏は就任からわずか数週間で所長を解任された。ケネディ氏は、トランプ政権1期目に開発され、パンデミック下で数百万人の命を救ったとされるワクチンについて、致死的な合併症を引き起こすと主張してきた。大規模かつ厳密な研究では、重篤な副反応はまれであることが示されている。 関連記事:トランプ政権、CDC暫定所長にオニール厚生副長官−モナレズ氏解任 VAERSは副反応の早期兆候を検出するため、未精査のデータを大量に収集している。報告は誰でも送ることが可能で、詳細の検証や重複防止は行われないフォーマットのため、科学者らは明確な結論を導き出すのは困難だと指摘している。 米厚生省のニクソン報道官は、「食品医薬品局(FDA)とCDCのスタッフはVAERSなどの安全性監視データを定期的に分析しており、精査の内容は予防接種実施に関する諮問委員会(ACIP)の既存のプロセスを通じて公表されている」と説明した。 ファイザーとビオンテックからはコメントを得られていない。 モデルナは声明で、コロナワクチン「スパイクバックス」の安全性は同社やFDA、90カ国以上の規制当局によって「厳格に監視されている」と説明。子どもや妊婦に関して新たな、または未公表の安全性の懸念は確認されていないと記した。…