1: Ailuropoda melanoleuca ★ tsYbk7oO9 2025-09-11 17:12:12 2025年9月11日6時0分 上級生による下級生への部内暴力を巡り、今夏の甲子園大会途中に出場を辞退した広陵(広島)の加害生徒とされる1人が10日、交流サイト(SNS)の投稿で名誉を傷つけられたとして、被害生徒の親権者を含む複数の人物を、名誉毀損(きそん)容疑で東京地検に刑事告訴した。代理人弁護士が同地検に告訴状を提出。告訴人の名誉回復に向けて、民事訴訟も検討していく考えを示した。 ◇ ◇ ◇ 甲子園大会の辞退からちょうど1カ月。夏の甲子園を騒がせた広陵暴力問題は新たな局面に突入した。加害生徒とされる3年生部員(既に引退)が、被害生徒の親権者らを相手取り刑事告訴した。代理人弁護士は「SNSを利用して誹謗(ひぼう)中傷を行うことが言葉の暴力になるということを改めてご理解いただきたく、本告訴に踏み切りました」と説明した。 告訴状などによると、学校側が作成した内部資料が流出し、告訴人ら選手の名前や顔写真がネット上に拡散されたという。被害を受けた生徒の親権者とみられる人物から、拡散する意図で特定のSNSアカウントへ同資料が渡ったという情報があり、複数人で共謀して告訴人の名誉を傷つけたとしている。 告訴人は事実と異なる投稿もあったと主張しており、他の複数の投稿者への処罰も求めている。代理人弁護士は、個人情報を無関係の第三者に提供して拡散を促す行為が、高校生の将来を奪う恐れにつながっているとし「既に進路に重大な影響が出ている」と明かした。 事の発端は今年1月、寮内で部内のルールで禁止されているカップラーメンを食べていた下級生を、上級生がたたいたり、胸ぐらをつかんだりするなどした。被害生徒は3月末に転校したが、その生徒の保護者とみられる人物がSNSに「集団暴行を受けました」などと投稿。夏の甲子園大会直前に注目を浴び、インターネット上で炎上した。寮への爆破予告まで出る事態に発展し、同校は甲子園大会の1回戦勝利後に出場辞退した。 一連の不祥事については現在、捜査機関や学校が設置した第三者委員会などで調査が進められている。 関連記事 広陵暴力問題 告訴した代理人弁護士「事実と異なる情報が1人歩きして『加害生徒』と出ている」 広陵野球部部内暴力 加害生徒告訴に事務局長「個人と個人の話。関与できない話だと思ってます」 【一問一答】広陵暴力問題 刑事告訴した代理人弁護士、告訴人の進路状況に「重大な影響出てる」…