1: 名無しさん 2025/09/07(日) 19:57:52.24 ID:/B1lcnGS9 ヒグマによる農業被害が増える中、畑を囲う電気柵が適切に設置されず、クマが侵入するケースが目立っている。夕張市では6月下旬、メロン畑の電気柵が通電していなかったため、クマによる食害が発生。道東ではクマ2頭が緩んだ電気柵を飛び越える様子が撮影された。柵の効果が薄れることで、畑周辺に居着く個体が増え、付近の住宅地への侵入を招きかねないと懸念されている。 「電気柵に電気が通っておらず、クマに入られてしまった」。夕張市内のビニールハウスで育てていた夕張メロン120玉が食い荒らされた農家の男性(51)は被害を振り返った。 被害額は約60万円に上り、近くの木にクマが付けた新しい爪痕があった。ハウスの周囲には電気柵を設置していたが、当時、金属線の支柱に不具合があり、漏電して機能していなかった。修理を依頼して復旧したが、男性は「農作業で忙しく、通電の確認などが不十分だった」と話す。 電気柵は動物が金属線に触れると電気が流れ、衝撃を与える。クマ用の柵の電圧は6千~9千ボルトと高く、侵入防止に高い効果があるとされる。設置には注意が必要で、草木が触れない適切な位置に張って漏電を防ぐ必要がある。 オホーツク管内滝上町では、デントコーン畑に設置された自動撮影カメラに、クマ2頭が電気柵を飛び越える様子が映っていた。昨年8月の映像で、母親とみられる個体が柵を飛び越えた後、子グマが続いた。 カメラを設置した農場の関係者によると、電気柵は通電していたが、クマが柵周辺を掘り返し、電線がゆるんでいた。映像は「ヒグマの会」の研究者らで共有。同会事務局長で、酪農学園大の佐藤喜和教授(野生動物管理学)は「クマが電気柵を飛び越える姿を確認したのは初めて。子グマがまねをして電気柵は越えられると学習した可能性がある」とし、適切な設置を呼びかけている。 クマによる農業被害は増え続け、2023年度は前年度比約3割増の3億3200万円と過去最多となった。北海道のヒグマ管理計画は、電気柵は効果が高いとして、適切な設置や維持管理の方法を周知し、導入の促進を図るとしている。…