1:蚤の市 ★:2023/04/19(水) 08:48:03.57 ID:v/72Yu0F9.net 近づく「赤信号」EV市場を中国が席巻 苦境の日本、起死回生なるか 世界最大の自動車市場、中国で18日、上海モーターショー(MS)が開幕した。中国では米欧に先駆けて電気自動車(EV)が社会に浸透している。上海MSで目の当たりにしたのはEV市場を席巻する中国勢の勢いと、対応が遅れた日本勢の苦境だった。 中国のBYD、世界首位浮上も 「中国現地での研究開発を加速する」。上海MSで2024年に発売する新型EV「bZ」(ビージー)シリーズ2車種のコンセプト車を初公開したトヨタ自動車の中嶋裕樹副社長はこう強調した。 ただ、コンセプト車はトヨタの単独開発ではない。開発・生産には中国で長年、合弁を組んできた広州汽車に加え、中国EV最大手比亜迪(BYD)も参加した。中国市場のニーズをつかむには中国勢の協力が欠かせない状況だ。 中国でBYD人気は圧倒的だ。上海MSで注力車種を複数投入したが、一目見ようと報道陣や関係者が殺到した。日本勢や米欧の自動車大手を尻目に、BYDブースだけが常に人でにぎわっていた。 中国ではいま、猛スピードでEVの普及が進んでいる。プラグインハイブリッド車や燃料電池車を含む「新エネルギー車」の販売台数は、20年の136万台から22年は688万台まで急増。新車市場全体に占める割合は25・6%に達し、4分の1が新エネ車に切り替わっている。 新エネ車の中核は、もちろんEVだ。22年の販売台数は536万台と新エネ車の約8割を占める。日本の22年の新車販売がガソリン車を含めて420万台だったことを見れば、「EV大国」と呼ばれる中国市場の圧倒的な規模感が分かるだろう。 勢いは市場規模だけではない。22年の世界のメーカー別EV販売台数を見ると、首位は米テスラで127万台。2位につけるのがBYDで87万台とテスラを猛追している。BYDは23年に世界で最大360万台の新車販売を目標にしており、23年中にはテスラを上回り、EV販売で世界首位に浮上する可能性もある。 車内はAIも駆使、中国車の進化を実感 BYD人気の秘密は何か。3月下旬、広東省深?市のBYD本社を訪ね、日本で発売したスポーツタイプ多目的車(SUV)のモデルとなったEV「元プラス」に試乗した。走行音はほとんどしない。すぐ近くにいた歩行者が車の存在に直前まで気づかなかったほどだ。 ただ、走行音より印象に残ったのは車内の豪華さだ。車内には2台の大型ディスプレーが並び、運転席前のディスプレーでは速度計などが表示され、助手席との間に設置されたもう1台ではナビゲーションや空調、オーディオをタッチパネルで操作できる。音声認識機能にも対応し、声だけでも操作が可能だ。 BYDの車の中にはマッサージ機能が付いたものもあるという。ドアノブの形なども斬新で、デザイン面でも中国車の進化が実感できた。 BYDが先行した結果、中国で人気のEVの車内はAI(人工知能)なども駆使した「スマートカー」が主流になっている。従来のガソリン車の動力をEVに切り替えただけでは、中国の消費者の心をつかむのは難しいということだ。 日本車は「時代遅れ」 これに対し、EV戦略で大苦戦を強いられているのが日本勢だ。トヨタの22年の新車販売台数は1048万台と世界首位だったが、EV販売だけに絞るとわずか2万台に過ぎない。トヨタのEV世界シェアは0・3%にとどまり、テスラやBYDなどに比べ大きく見劣りする。 ホンダは22年4月に中国でEVの新車種を発売したが、半導体不足などの影響もあり、販売実績は月1000台程度にとどまった模様だ。ホンダは上海MSで24年に発売予定のEVの新モデル3車種を発表し、青山真二副社長は「中国では35年までにEVを100%にする」と宣言したが、ここから巻き返すのは容易ではない。 日産自動車も上海MSで新型EVのコンセプトモデルを世界初公開したが、発売時期は未定だという。(略) 世界的潮流のEVシフト、日本は(略) 【上海・小倉祥徳】 毎日新聞 2023/4/19 06:30(最終更新 4/19 06:30) 有料記事 2299文字 ※スレタイは毎日jpトップページの見出し…