908: 名無しの心子知らず 2012/03/06(火) 16:51:16 ID:U2M+8bOd 何年も前の話ですが 人付き合いの苦手な私が幼稚園の役員になってしまった。 周りの役員さんたちは美人で華やかな人が多くて、 ブサで頭の悪い私は居心地が悪かった。 それでも何度か集まると、ほかの役員さんと世間話くらいはするようになった。 その中のAママはなんだか不思議な魅力を持った人だった。 要領の悪い私の話を熱心に聴いてくれた。 Aママは聞き上手で、相手の目を見ながら、頷いたり、質問したり 「それはこういうことかな?」と上手にまとめながら聞いてくれた。 表情も小動物のようにクルクル変わって、笑ったり、考え込んだり。 私の話を聞いたAママが笑い転げてるのを見ると嬉しくなった。 909: 名無しの心子知らず 2012/03/06(火) 16:52:26 ID:U2M+8bOd Aママと話すと自分がすごく魅力のある人間に思えた。 自分の話を一生懸命聞いてくれる人に出会えて幸せだった。 私はAママに夢中になった。 面倒なはずの役員会が楽しみで、前の日から何を着て行こうか、 Aママに何の話をしようか、そんなことを考えるようになった。 今考えると、気持ちが悪いけど。 でも、洋服もセンスもお金もない私が思いつくレベルなんて所詮しれてるもの。 いまどきのおしゃれな役員ママ達の中に入ると、どこのお手伝いさん?状態 そんな私にAママはいつもちょっとしたアドバイスをしてくれた。 そのとおりにすると、いつもと同じ安物の服なのに、別物みたいに見えた。 だんだん周りのママから浮かない最低限のレベルまでたどり着いた。 役員会が終わった後、みんなからお茶に誘われるようになった。 それまでママ友なんていなかったから夢みたいだった。…