200: 本当にあった怖い名無し: 2014/03/25(火) 21:15:10.89 ID:KEt+MQhd0.net俺はいわゆるお坊っちゃんで 頼まなくても向こうから仲良くしたい人がやってくる身分だった 下は親に仲良くしとけと言われた同年代から 上は県会議員や国会議員までいたっけな そういうのがぞろぞろやってくるっていう生活をしてたせいで 声をかけられない限りは仲良くしようとしない変な意味でのコミュ障だった 大学で関東に出た一年目は念願の静かな生活だったな 偉い人とかが年頃の男の子だからといって 野球用具やサッカーボールにゲーム機やそのソフトとかくれても 基本的に児童文学と動物文学読書するのが好きっていう本の虫だったので 挨拶程度の知り合いだけしかいなくったことを寂しく思うこともなく 好きにほっといてくれるのが最高に感じてた 二年になって校舎が首都圏郊外から都内に変わり 人が多すぎて臆病になってた頃にゆかりと出会った ゆかりはしとやかなタイプで俺と読書の趣味が似てた 交際を考えて欲しいといわれた後も特にがっつかれず 行儀が良かったのでほわほわした気持ちになってきて あらためてこちらから交際を申し込んだ 翌年のバレンタインに俺たちは俺の部屋でワインを飲みながら のんびり映画を見ていた ゆかりがやたらと携帯をいじっていた しばらくしてドアがガンガン叩かれた 何かと思って出てみると てめえよくも俺の女をと怒鳴るやつがいた わけがわからないのはそいつが笑っていること するとゆかりがやってきて問答無用に扉を閉めてチェーンを外した 男の仲間も押し入ってきた 「こいつ今日も何もしてこなかったよどうする?」 途端に困る押し入ってきた連中 「じゃー無理やりにでも撮るべ」 …