1: 冬月記者 ★ kunA/fCy9 2025-09-01 23:40:35 CS制度は再編の転換点 セ・リーグ初となる勝率5割以下の2位球団が誕生する可能性 16ゲーム差独走のセ・リーグ 下克上は名ばかり 評論家が指摘 阪神が2年ぶりのリーグ制覇に向けた優勝マジックを「7」とし、2位・巨人とのゲーム差を今季最大の16ゲーム差に広げた。最短9月5日の広島戦で藤川監督が宙に舞う。 ここに来て注目を集めているのは、現状で2位・巨人が57勝60敗3分けの借金4となっており、セ・リーグ史上初となる2位チームが勝率5割以下になる可能性が出てきたということだ。 阪神OBの中田良弘氏は「正直な気持ちとして、セ・リーグはCSやらなくていいんじゃないかと。だってこのままいったら、優勝チームと2位の差が16ゲームだよ。しかも2位以下が借金という可能性も大いにあるし。2位以下のチームは玉砕覚悟でいける利点がある。下克上と言えば聞こえはいいけど、阪神からしたら絶対に負けられないというプレッシャーがのしかかることも予想される」と持論を述べた。 中田氏は「今年はCS制度を見直す転換点の年にしてほしい」と指摘する。 これまでも勝率5割以下でCS出場を決めた3位チームはあったが、2位チームとなるとセ・リーグ初。 ただ、優勝チームは最低でも3試合、本拠地で試合をすることができる営業収入等を考えれば、ゲーム差が開きすぎということを理由にCS開催を即座に見送るという決定を下すことは不可能だろう。 そこで中田氏は優勝チームに与えられるCSファイナルSでのアドバンテージの数を、ゲーム差によって変えることを提案する。 現在はゲーム差にかかわらず1勝となっているが、中田氏は「10ゲーム差以上で2勝、15ゲーム差以上は3勝にすればいい。今年で言えば、2位以下のチームはひとつ負けたら即敗退。それぐらいでちょうどいいゲーム差だと思うし、そうすることで2位、3位を狙うチームの残り試合がより白熱したものになる。優勝するチームだから強いとは思うんだけど、何があるか分からないのが短期決戦。 もしこのゲーム差で優勝チームが負けたら、この1年なんだったの?となりかねない。去年の巨人ではないけど、143試合の長丁場を戦って優勝したのに、CSでDeNAに負けたことでリーグ優勝の価値までも薄められたような印象がある。このオフにアドバンテージが見直されることを望みたい」と要望した。 MLBや米国では、ペナントレースとポストシーズンは全くの別物という見方があるため、シーズンを大差で制したチームが地区シリーズで敗退したとしても、大きな議論にならないことがほとんどだという。 だが、日本では日本シリーズはペナントレースの延長線上と見る向きがまだ強い。 中田氏は「この先、阪神がポストシーズンでどんな結果になったとしても、アドバンテージについては議論してもらい、見直しの方向に傾くことを願いたい」と改めて声を大にした。…