1: 少考さん ★ WY1mGCtV9 2025-08-17 14:33:04 弁護士ドットコム 猪谷千香 2025年08月16日 09時58分 「突然、強い衝撃を受けて転倒し、頭を打ちました」 今年7月、東京ドームで開催されたライブに娘や友人と参加していた女性が、会場を出た直後に「ぶつかりおじさん」から暴力を受けたという。 女性は、後方から来た見知らぬ男性に左側から突き飛ばされ、転倒したとうったえる。首や肩などに全治2週間のケガを負い、頭部への後遺症も懸念されている。 転倒後、その場から逃げようとした男性を取り押さえたのは、周囲にいた女性たちだった。通報で警察官が駆けつける事態にまでなった。 一体、何が起きたのか。被害に遭った女性Aさんに取材した。(弁護士ドットコムニュース編集部・猪谷千香) ●「舌打ちのあと、左側から突き飛ばされた」 事件が起きたのは、ライブの終了直後。混雑を避けるための「規制退場」がおこなわれ、Aさんは、ブロックごとに外へ誘導される流れで駅に向かっていた。 「その日は約4万人が来場していて、ゲートから出た順に歩いていました。女性ファンが多いライブでしたので、周囲は女性ファンばかり。私もその流れに合わせて進んでいました」 そのとき、左肩の後ろに強い衝撃を感じた。振り返ると、40~50代の見知らぬ男性が立っていたという。 「その後、もう一度、かなりの力で肩にぶつかられました。わざとだと感じたので押し返したところ、男性は舌打ちをして、左から思い切り突き飛ばしてきました」 Aさんは、貴重品の入ったショルダーバッグと、ライブのグッズの入った大きなトートバッグを両肩にかけていたため、とっさに手をつけず、その場に倒れて、頭や肩を強く打った。 ●女性たちに取り押さえられて「ごめんね!」と謝る男性 現場は騒然となった。周囲の女性たちが駆け寄り、「頭を打っているので動かないでくださいね」「お名前言えますか?」と救護してくれた。 転倒に気づいた友人が、とっさに男性の腕を掴んだが、それを振り払って、男性はその場から逃げたという。 Aさんの娘や友人が男性を追いかけ、周囲の女性たちとともに取り押さえた。 「男性はワイシャツ姿で、仕事帰りのようでした。『ごめんね!ごめんね!大丈夫?』と何度も謝ってきました」 Aさんはその場で110番通報、警察官が数人駆けつけ、男性は警察署に連れて行かれたという。Aさんは現在、被害届の提出など今後の対応について弁護士と協議している。 ●被害者バッシングも・・・ Aさんが自身の被害をXに投稿すると、「ぶつかりおじさん」ではなく「通り魔」「暴行事件」との声も寄せられた。 また、「東京ドーム周辺で、自分も被害に遭ったことがある」という声もあり「イベント帰りの女性を狙っているのでは?」といった指摘もあった。 一方で、Aさんに対する心ない投稿も届いた。 「どうせ前方不注意。前を見て歩いていれば人にぶつかることなどない」 「ぶつかったくらいで転倒するはずがない」 「邪魔になるところにボサッと立っているこいつが悪い」 「どうせ歩きスマホでもしてたんだろ」 「ちょっと肩が触れただけで大袈裟に騒ぎ立てる当たり屋」 過去にAさんが別の「ぶつかりおじさん」に遭遇した体験を投稿していたことを根拠に、今回の訴えを疑う声もあったという。 それでも、Aさんは語る。 「このようなケースに遭遇するかどうかは、住んでいる地域、外出先、外出する頻度、性別などにより異なると思いますので、すべての人に理解してもらうのは難しいと思いますが、実際に『ぶつかりおじさん』は存在しています。 突然、避けられない被害に遭ってどうしたらよいのかわからず、泣き寝入りをしている方も多くいます」 ●「ぶつかりおじさん」の法的責任を問うには? SNSでも度々話題になる「ぶつかりおじさん」だが、加害者に対して、民事、刑事両面で法的責任を問える可能性がある。 まず、民事では、不法行為に基づく損害賠償請求や、治療費や慰謝料の請求が考えられる。 ただし(略) ※全文はソースで。…