1: 自治郎 ★ 05C/6fmn9 2025-08-15 22:32:35 NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天の決算が出そろった。KDDIとソフトバンクが2020年の「官製値下げショック」からすでに立ち直る中、NTTドコモの「一人負け」が改めて鮮明になった。 NTTドコモのモバイル通信における営業収益は昨年同期に比べて200億円の減収だ。 昨年度上期の顧客減の影響を受けて、モバイル通信サービスの収入減が響いている。 ただ、決算の数字は厳しいものの、足元では改善の兆しが見えつつある。 ■ショッピングセンターなどで顧客獲得 現在、NTTドコモが注力しているが顧客基盤の強化だ。 家電量販店やショッピングセンターなど、人の多いところでの顧客獲得に注力している。 顧客獲得を強化していることもあり、販促費がかさんでいるのだ。 かつてNTTドコモは「ドコモショップを減らし、オンラインを強化する」と言っていたが、見事に失敗に終わった。オンラインシフトで顧客が流出するなか、一転してリアルの現場に本腰を入れたのだ。 その効果か、MNPにおいては3四半期連続でプラスとなった。他社から顧客を持続的に奪えているという結果だろう。また、解約率も他社に比べて低い状態が続いている。 ショッピングセンターなどに出店することで、普段キャリアショップに立ち寄らない人を取り込めているというわけだ。 ■新プラン「ドコモMAX」で新規獲得 NTTドコモが6月に開始した新料金プラン「ドコモMAX」は、スポーツ配信サービス「DAZN」の視聴料が組み込まれているのが特長だ。当然のことながら、NTTドコモからDAZNに対して、DAZNを視聴する契約者の数に応じた何らかの「支払い」が発生しているのは間違いない。 DAZNの視聴料は4200円にも関わらず、ドコモMAXは従来のプランから1000円程度の値上げに収まっている。また10月からはバスケットの「NBA」がドコモMAXに仲間入りする。 ドコモMAXは、DAZNやNBAへの支払いなど、結構「コストが高いのではないか」という見方ができる。NTTドコモは大盤振る舞いしすぎてはいないかと心配にもなってくる。 しかし一方で、ドコモMAXは「新たな顧客を獲得する施策」として、とても期待できるようだ。 特に面白いのが、各サッカーチームとの連携だ。 ■コンテンツの“ファン”を新規顧客に 前田義晃社長はかつて筆者のインタビューで「JリーグのチームにもドコモMAXの新規契約獲得をお手伝いしてもらう。もちろん、チームには獲得に応じた報酬をお支払いする」と語っていた。 Jリーグのファンからすれば、やはり自分が応援しているチームをDAZNで見たい。Jリーグのチームが接点となり、ドコモMAXの契約にこぎ着ければ、チームもファンも、そしてNTTドコモもハッピーだ。 DAZNにJリーグやプロ野球チーム、F1、さらにNBAなど、コンテンツを拡大すればするほど、ファンとの接点が広がり、結果として、新規顧客を獲得しやすくなる環境が整うわけだ。 ドコモMAXでは、今後、スポーツだけでなく、音楽や映画、ドラマなどのコンテンツが入ってくるようだ。Jリーグでの取組が成功事例になれば、他のファンにも応用が利くようになるだろう。 ■ドコモMAXで足元の数字は改善 実際、ドコモMAXを始めたことで、足元の数字に改善が見られている。 提供を開始した月の移行率を見ると、2023年7月の「eximo」に比べて6ポイントも増えている。 また、ドコモMAXにより、ギガライトからの乗り換えがeximoに比べて20%も伸びている。一方で、irumoであった低容量プランを廃止したことで、ダウンセルを30%抑制することができた。 さらに1ヵ月あたりの通信料収入であるARPUも増え、大容量プランを契約する比率も29%に高まっている。 「スポーツファン以外にはあまり魅力がない」と揶揄されるドコモMAXではあるが、NTTドコモとすれば、いまのところ、導入して良かったという判断になりそうだ。 ドコモMAXは現在、70万契約を突破しており、年度末には300万契約を見込むという。 さらなる顧客基盤の強化、さらにARPU上昇にはネットワーク品質の改善が不可欠だろう。 ■ネットワーク品質の早期改善待ったなし ここ… (以下略、続きはソースでご確認下さい) 2025年08月14日 07時00分更新 NTTドコモ 前田義晃社長…