1: 七波羅探題 ★ +5TC/eCj9 2025-08-15 20:19:05 妻に「週3日は外に出て」と言われ、一駅分の交通費とコンビニおにぎりで3時間つぶす定年夫が見つけた居場所 PRESIDENT8.15 「昼ご飯、作りたくない」 滋賀県に住む70代の男性は、妻の言葉に驚いた。60歳で定年を迎えた後、雇用延長で66歳まで働き、退職してから間もないころだった。 専業主婦の妻は、自身の昼ご飯を前夜の残り物やパンで済ませることが多かった。3食分を作るのは、めんどくさいのだろう。「しょうがない」。そう思った。 妻は、続けて言った。「週に3日は外に出てほしい」 こちらは「きつい話だ」と思った。でも、けんかをしても仕方がない。できるだけ外に出るようにした。 コンビニで昼食用のおにぎりを2個買い、電車で京都へ。京都御苑や植物園、寺や公園のベンチで昼食をとった。電車賃がかかるから、昼食代は節約せざるを得なかった。 現役時代は昼ご飯を一人で食べることがよくあった。寂しさは感じなかった。でも同世代の高齢者が孫を連れて一緒に食事をする姿を見ると、うらやましく思うこともあった。孫は二人いるものの、いま食べている自分は一人だ。思い描いた「退職後」とは違った。 一駅分の電車賃でつぶす3時間 「週3日のノルマ」はきつかった。 地域活動や仕事を探しても、趣味に合わなかったり、場所が遠かったり。活動回数が少ないものもあった。最低週1回は活動しないと予定は埋まらない。次第に探す気持ちさえ起きなくなった。 そのうち、お金をあまりかけず、外で時間をつぶすことができる方法を見つけた。 最寄りのJRの駅から電車に乗り、琵琶湖を一周ぐるりと回って、最寄りの手前の駅で降りる。鉄道ファンに親しまれる「大回り」という乗り方だ。 おにぎりとお茶、小説などを持参し、3時間以上かけて回った。料金は一駅分だけ。「何をして過ごせばいいか、分からなかった。電車はちょうどいい書斎だった」 (中略) ■高齢男性は会話の頻度が少ない 定年後の男性たちの「孤立」や「孤独」を表すようなデータがある。 国立社会保障・人口問題研究所の2017年「生活と支え合いに関する調査」(有効回答1万9千人超)では、年齢階級別の会話頻度を調査している。 「毎日」会話している人の割合は、50代までは男女とも90%以上だが、男性は60代で87.5%(女性89.2%)、70代で83.2%(同86.8%)。男性のほうが女性よりも会話が少ない傾向にあった。 会話が「2週間に1回以下」の割合は、男性が60代3.7%(女性2.2%)、70代4.9%(同1.9%)と、男性のほうが高かった。 内閣府の19年度「高齢者の経済生活に関する調査」(有効回答1700人超)によると、「社会的な活動を行っていますか」(複数回答可)の問いに対して、65歳以上の男性の63.3%、同じく女性の64.0%が「特に活動はしていない」と答え、その理由(同)として「活動をする意思がない」を選んだ人は男性で34.3%にのぼり、女性の25.4%を上回った。 介護をめぐり、バトルになっても離婚できない熟年夫婦もいる。 「夫を介護するのも嫌だし、夫に介護されるのも嫌だから離婚したい」 中部地方で資産家として知られる男性(68歳)の妻(66歳)は3年前、こう離婚を切り出した。 暴力を振るわれたり、浮気されたりしたわけではないが、言葉でネチネチと責め立てるモラハラに耐えかねての決断だった。 だが、男性や成人した子ども三人が離婚に猛反対し、果たせずにいる。 資産家なので離婚すれば、配偶者控除が使えなくなり、相続税の額が億単位で跳ね上がり、一族の財産が目減りするからだという。 弁護士と相談した上で、妻は自宅を出てマンションに移った。裁判所に離婚が認められやすくなる条件の一つでもある「5年以上の別居」という実績作りのためだ。妻は弁護士を介し、「別居中、互いの介護は一切、しない」「別居中、自分が死亡しても夫の墓には入らない」などの念書を男性と交わしているという。 厚生労働省の介護保険事業状況報告(2024年)によると、要介護(要支援)認定者数は約723万人。うち在宅で介護サービスを利用している人は約435万人に上る。ピークを迎える2040年に約465万人になると推計され、不足する介護人材は約57万人に上るとされる。 同省の国民生活基礎調査(22年)によると、介護者の続き柄を見ると、同居人が45.9%で、女性が68.9%と男性(31.1%)の倍以上となっている。 ★1:8/15 17:18 前スレ 妻に「週3日は外に出て」と言われ一駅分の交通費とコンビニおにぎりで3時間つぶす定年夫が見つけた居場所…