1 名前:少考さん ★:2026/11/08(日) 13:30:54.28 ID:gIgAqqGI9.net ※弁護士JPニュース 三木 ひとみ 2026年11月08日 10:19 「中国残留日本人孤児になりすました中国人女性が、親族を引き連れて来日し、10年以上にわたって生活保護費を不正受給していたとして逮捕」 この事件のあらましを聞けば、「とんでもない悪質な不正受給だ」「だから外国人に生活保護を出してはいけないんだ」と怒りを覚えるのは当然でしょう。困窮者を救うためのセーフティーネットを悪用し、公金をだまし取るような行為は決して許されるものではありません。 しかし、この事件は「悪質な外国人による不正受給」という一言で片づけられるものではありません。戦後日本が抱えてきた歴史、行政の縦割りが生んだ生活保護制度の抜け穴を悪用したものです。 名前を他人に利用され、生活保護の不正受給に使われていた本物の日本人女性の悲痛な生涯。事件の裏側には、表面的な怒りだけでは見えてこない、複雑な背景があります。(行政書士・三木ひとみ) 偽物が生活保護を10年以上不正受給できた理由 事件が白日の下に晒されたのは、2007年のことです。 (中略) 不正を許さない毅然とした姿勢があってこそ インターネット上の議論を見ていると、外国人の生活保護が絡む事件が起きるたびに、極端な二項対立に陥りがちです。 事件をダシにして「外国人の生活保護を今すぐ全廃しろ」などと叫ぶ人がいます。ユキコさんのような本物の日本人が背負わされた耐えがたい苦しみや、ヤマダさんのように言葉の不自由さに悩みながら工場で働き、年金も受け取れずに逝った方々の無念さには一切目を向けず、ただ「叩きやすい対象」を見つけて鬱憤を晴らします。悪質な排外主義(ヘイトスピーチ)であり、人の道に反した振る舞いです。 他方で、「困窮しているのだから不正受給も大目に見て救うべきだ」というような、法秩序を軽視した無責任な擁護もまた、受け入れられるものではありません。 他人の戸籍を盗み、血税である生活保護費を10年以上もだまし取る行為は、明白な刑事犯罪です。それは納税者への裏切りであると同時に、真面目に働き、税金を納め、日本社会の一員として生きている大多数の在日外国人に対する背信行為でもあります。 「ヘイトを煽るから」とこうした事実から目を背けることは、逆効果になりかねません。だからこそ、記事で取り上げることにしたのです。 なお、今回取り上げた2007年の事件や、2010年に話題になった大阪市での「中国人大量申請」問題(※)を経て、現在では厚生労働省と出入国在留管理庁の連携が強化されました。入国間もない外国人の生活保護申請に対しては、身元保証書の確認や経費支弁能力の再調査が厳格化され、かつてのような野放図な受給は発生しないしくみになっています。 ※来日直後の中国人48人が生活保護の受給申請を行い、いったんは32人に対し支給決定が行われた(最終的に全員が辞退)。背景として入国管理局の在留資格の認定審査に問題があったことなどが指摘されている。 ルールを厳格に運用し、不正を許さない毅然とした姿勢があってこそ、真に困窮している人を守るセーフティーネットへの国民の理解と信頼が保たれます。厳格な法と公正な手続きによって、生活保護の不正受給は徹底して排除されなければなりません。 他方で、他者の苦難に対して、自己責任の言葉を投げつけるだけの冷たい社会であってもならないはずです。 歴史的経緯を持つ人道的課題に対して国が十分な受け入れ・就労支援を怠り、個人の「自己責任」に丸投げしてしまえば、その歪みは生活保護へと流れ込みます。生活保護費の多寡や外国人の受給資格だけを切り取って叩くのではなく、なぜその困窮や不正が生じたのかという根本的な問題に目を向ける必要があります。 国境や時代を超えて翻弄された人々の涙に寄り添い、真面目に汗を流して生きる人々を温かく包み込む人情を失ってしまえば、いかに法が整っていようとも、血の通わない社会になってしまうでしょう。 ヘイトスピーチという安易な怒りに身を任せるのでもなく、かといって不正に目を瞑るのでもない。厳格な公正さを保ちながら、歴史の重みと人間の弱さに思いを馳せる人情を持ち続けること。それこそが、本当の意味で成熟した社会といえるのではないでしょうか。 【参考資料】 厚生労働省 中国残留邦人等への支援策について 2006年・2007年の各社報道記録(水崎秀子さん身元確認および詐欺事件公判記録) 厚生労働省:大臣閣議後記者会見概要(2005年9月20日) 陝西省在住の日本人戦争残留孤児が死去、村人総出で葬儀に参列(Record China) ※全文はソースで 引用元:…