1: ばーど ★ 2025/05/31(土) 08:53:42.76 ID:MnODMVbp 胆汁が肝臓で作られ、十二指腸まで流れる通路、胆管。この胆管に悪性腫瘍ができると「胆管がん」と呼ばれる。あまり聞きなれないかもしれないが、このがんは静かに、しかしますます多くの人々の命を脅かしている。韓国の国家がん情報センターによると、胆管がんは韓国国内全体のがんの中で発生率が9位、死亡率は6位だ。しかし、危険性に比べてあまり注目されていない。 ■韓国、胆道がんの発生率世界第2位 胆管がんは世界的に珍しいがんに分類される。しかし、韓国は例外だ。2022年の国際報告書によると、胆管がんを含む「胆道がん」の発生率はチリに次いで世界2位。特にチリは胆嚢ガンがほとんどである一方、韓国は胆管がんを含む胆道ガン全体において高い発生率と死亡率を示している。高麗大学九老病院消化器内科のキム・ヒョジョン教授は「国家単位の体系的ながん登録システムのおかげで、数値が相対的に高くなったこともあるが、実際のがん臨床現場でも胆管がんの患者数が増加傾向にあることを肌で感じている」と語った。さらに「胆管がんは早期診断が難しいうえ、治療オプションも限られており、診断時点から生存が脅かされる特殊ながん」だと説明した。 ■なぜ早期診断が難しいのか 胆管がんは肝臓の中に生じる「肝内胆管がん」と、肝臓の外に生じる「肝外胆管がん」の二つに分けられる。問題は、いずれも早期診断がほとんど不可能という点にある。肝内胆管がんは肝臓という大きな臓器の中で静かに大きくなる。痛みも症状もない。腫瘍が大きくなって肝臓の機能を壊してから、ようやく血液検査で異常が現れる。肝外胆管がんは、胆汁の排出が完全に詰まるまでは特に変化がない。症状が現れた頃には、すでに病気がかなり進んでいる場合がほとんどだ。 黄疸は代表的な症状だが、これも「遅いシグナル」である場合が多い。キム教授は「尿の色が濃くなり、肌や目が黄色くなってから病院を訪れる方が多い」と語る。他にも体重の減少、かゆみ、食欲低下など多様な症状が伴うが、これは他の病気でも現れることがあるため、胆道がんと特定して診断することは難しい。 多くの人が「定期健康診断を受けているのに、なぜ発見できなかったのか」と尋ねる。 しかし、胆管がんは一般的な検診では見つかりにくい。特に、肝外胆管は超音波ではよく見えず、CT(コンピューター断層撮影)やMRI(磁気共鳴画像法)でも初期変化は見逃しやすい。 しかも、胆管の壁は1ミリ前後と非常に薄い。がんが発生しても壁が少し厚くなる程度なので、精密映像でも微細な変化はよく捉えられない。血液検査も同様だ。今のところ、胆管がんを特異的に発見できる血液マーカーはない。よく使われるCA19-9も膵臓がんのマーカーとして開発された指標であり、炎症や胆道疾患でも数値が上がる場合もある。 ■診断された後、手術可能な患者はわずか20~30%のみ 胆管がんと診断された時、手術で完全切除が可能な患者は全体の約20〜30%に過ぎない。胆管は肝門脈、肝動脈、肝組織など主要な血管と複雑に絡み合っている組織に囲まれている。特に最も一般的な「肝門部胆管がん」は精巧な高難易度の手術を必要とする。問題は、見える病変より実際のがんの浸潤範囲が広い場合が多いという点だ。キム教授は「表面的には切除が可能に見えても、手術中に実際の範囲がはるかに広く、切除をあきらめざるを得ない場合もある」と説明する。 手術が難しい、あるいは手術が不可能な場合には、抗がん治療、免疫抗がん剤、分子標的薬などの治療が考えられる。がんが胆汁排出を防ぎ、胆道炎を誘発することがあるため、ステント挿入を通じて胆汁の流れを確保する処置も共に進める。これは単なる対症療法ではなく、患者の生活の質を守るために欠かせない治療だ。 このように胆管がんは、診断から手術をするかどうかの決定、治療戦略の策定、予後の管理まで、複雑な判断を必要とする。内科、外科、映像医学科など、様々な分野の専門家が膝を突き合わせなければならない。キム教授は「胆管がんは患者1人に対し多学制診療を行うのが、選択ではなく『基本』でなければならない」と強調する。 ■川魚の刺身、がん発生のリスクを高める 胆管がんを100%予防することはできないが、危険要因を減らせば発生の可能性を低くすることができる。代表的な例が肝吸虫への感染だ。肝吸虫は川魚を生で食することで感染し、胆管で慢性炎症を起こすことによってがんの発生リスクを高める。 以下全文はソース先で ハンギョレ 2025-05-31 08:02…