ジャケットの襟に半分挟まったままのフードを、後ろからそっと直してくれる男友達。連絡は増え、集まりでは必ず理由を作って隣に座る。友情でそんなことをする人間がいるだろうか——投稿者はそう確信して、金曜の夜、二人きりで残ったソファでキスをした。返ってきたのは、たった一音節だった。 何をやらかした? 📌 一年半の付き合いの男友達を「これは絶対に脈がある」と読み切ってキス。相手はキスを返さず、ただ固まって、少し身を引いて「……ああ」とだけ言った。彼はその直前まで、投稿者の友人に片思いしている件を打ち明けて、相談に乗ってほしいと切り出すつもりだった。 事の発端 一年半、なにも起きていなかった 友人グループの中に、一人の男友達がいる。知り合ってから一年半、妙な空気になったことは一度もない。ただ、ここ最近だけが違った。というより、投稿者にはそう見えていた。 フードを直す、あの手つき 連絡の頻度が上がった。集まりでは、わざわざ理由を作って隣の席を取る。極めつけは、ジャケットの襟に半分挟まったままだったフードを、手を伸ばして直してくれたことだった。投稿者の言い分はこうである。「友情でそんなことをする人間がいる? いったい誰が?」 やらかしの一部始終 人が帰って、ソファに二人だけ残った 金曜の夜、共通の友人の家に集まって飲んでいた(海外では、街に繰り出す前にまず誰かの家に集まって安く飲んでおくのが定番の流れらしい)。夜が更けて、一人また一人と帰っていき、気づけばソファに残っていたのは投稿者と彼だけ。距離は近い。どうでもいい話をしている。そのとき、彼の表情がふっと変わった。やわらかくて、でも少し真剣で、わずかに身を寄せて、話の途中で黙り込んだ。 「人生で、これほど確信したことは一度もなかった」と投稿者は書いている。 返ってきたのは、一音節だった キスをした。彼はキスを返さなかった。突き飛ばされたわけではない。ただ固まって、少しだけ身を引いて、短く息を吐いて、こう言った。「……ああ」。一音節。それだけだった。投稿者はソファのクッションに溶けて、このまま家具の一部になってしまいたいと思ったという。 種明かしはすぐに来た。彼が黙り込んでいたのは、投稿者の友人のことが好きだと打ち明けて、どうしたらいいか相談するためだった。切り出す勇気をためている最中だったのだ。あのやわらかい表情も、途中で途切れた言葉も、全部その子の話をしようとする緊張だった。 その後 そこから四十分間、投稿者はソファを立てなかった。ここで帰ったらもっと気まずくなる、という一点だけを理由に座り続けたらしい。二人は彼のスマホで何かを見ているふりをした。何を見ていたのかは覚えていない。「あの時点で、視覚情報を処理できる状態じゃなかった」とのことである。 翌日、彼から「ねえ、大丈夫?」と連絡が来た。投稿者は「うんw」とだけ返して、それ以降どのアプリも開いていない。 そして問題は今週の金曜だ。同じ友人グループの集まりがあり、彼も来る。全員来る。「まったく大丈夫じゃない」というのが、投稿者の現在地である。 海外の反応 1. やらかし名無しさん 「……ああ」で終わったのが一番きつい。怒られたわけでも笑われたわけでもなく、ただ言葉が見つからなかった音。読んでるこっちの胃まで痛くなってきた。 2. やらかし名無しさん(>>1への返信) 逆に言えば、あの一音節は誠実さの裏返しでもあると思う。あの場でとっさに気の利いた台詞を出せる人のほうが、たぶん優しくない。 3. やらかし名無しさん フードを直すやつ、あれは普通に脈ありでしょ。私の友だちも「それは完全に思わせぶりな行動」って言い切ってた。投稿者が全部妄想したわけじゃない、せいぜい三割くらいの妄想だよ。 4. やらかし名無しさん(>>3への返信) 男から言わせてもらうと、フードは脈なしでも直す。目の前で襟に挟まってるのが見えたら、気になって手が出るだけなんだ。そう読まれることを知らずにやってる。 5. やらかし名無しさん(>>3への返信) いや、知らずにやってるのが問題なんだって。無自覚に距離を詰めてくる人がいて、相手が反応して初めて「えっ」と驚く。今回のことは、ほんの少しだけ彼にも責任がある。 6. やらかし名無しさん 自分もまったく同じことをやった。好きで、向こうも好きだと思い込んで、キスして、そっくり同じ反応をされた。後日はっきり断られて、こっちが謝ったら本当にそれで終わり。十年経った今も親友で、結婚式では自分の隣に立ってもらった。 7. やらかし名無しさん 金曜より前に、一行でいいから送っておくのを勧める。「この前のことだけど、完全に空気を読み違えた。気まずい思いをさせてごめん。いつか笑い話になるといいな」くらいで十分伝わる。 8. やらかし名無しさん(>>7への返信) この文面の何が優しいって、「いつか笑い話になるといいな」が入ってるところ。相手に「今すぐ許して普通に戻れ」と迫ってないのがいい。 9. やらかし名無しさん 一回落ち着いて考えてみてほしい。たぶん彼も同じくらい落ち込んでる。自分が思わせぶりだったのかな、この友情はもう元に戻らないのかな、あの「……ああ」以外に言いようがあっただろ、って向こうも頭の中で何度も再生してるはず。 10. やらかし名無しさん 「大丈夫?」に「うんw」で返してくる人、だいたい大丈夫じゃない。 11. やらかし名無しさん 男の側から一言だけ言わせてほしい。先に動いてくれてありがとう。自分たちの頃は、こういう賭けは毎回こっちが引き受けるものだと思ってた。外したのは残念だけど、動けること自体が財産だよ。 12. やらかし名無しさん(>>11への返信) わかる。あとで長く残るのは、外した記憶じゃなくて「行かなかった記憶」のほうなんだよな。今夜は最悪でも、来年には別の話になってる。 13. やらかし名無しさん これ、うちの夫との馴れ初めとまったく同じ入り口。一年以上仲のいい友だちで、話しながら脚に触れてきたり、映画を見ながら抱きついてきたりが続いて、ある夜のパーティーでこっちからキスした。彼は本気で驚いてた。全部無意識だったらしい。数日かけて考えて、友情を壊す覚悟で付き合ってみて、今年で二十一年になる。 14. やらかし名無しさん(>>13への返信) 一瞬だけ希望が見えたけど、今回は彼のほうから「別の子が好きだ」と言おうとしてた場面なんだよな……。同じ入り口でも、出口はけっこう違う。 15. やらかし名無しさん 四十分ソファに座り続けたところが一番しんどい。飲み物を持つ手の置き場も、目線の逃がし方もわからないやつだ。あのスマホの画面、絶対に一文字も読めてない。 16. やらかし名無しさん(>>15への返信) でも逃げなかったのは偉いよ。あそこで泣きながら走って帰ってたら、金曜の集まりの難易度が三倍になってた。 17. やらかし名無しさん 自分が彼の立場だったら、正直うれしいと思う。断ることにはなっても、友情が壊れる理由にはならない。断られたほうがそれを受け入れてくれるなら、来週にはもうただの思い出だよ。 18. やらかし名無しさん 金曜の攻略法を置いておく。普通に行く、普通に喋る、その話には触れない、あとは時間に任せる。半年後には笑える話になってる。まあ、八か月くらいかかるかもしれないけど。 19. やらかし名無しさん 「国外に引っ越したい」って書いてたけど、それならシンガポールなんかいいと思うよ。治安はいいし飯もうまいし、何よりあのソファから物理的にいちばん遠い。 20. やらかし名無しさん 恥ずかしさには賞味期限がある。今日は世界の終わりみたいな顔でいいし、枕に向かって叫んでもいい。ただ、二日、二週間、二か月と経つうちに思い出す回数はちゃんと減っていく。そのうち何年も思い出さない日が来る。今は思いきり落ち込んでおくのが正解。 まとめ 合図を読み違えて、人生でいちばんの確信とともに踏み込んだ結果が「……ああ」の一音節。海外のコメント欄は投稿者を笑うより先に「フードを直すのは脈ありなのか」で真剣に割れ、そのあいだに自分の同じ失敗をぽつぽつ告白しはじめた。動いて外した記憶は痛いが、動かなかった記憶のほうが長く残る——というのが多数派の結論だった。金曜の集まりは、たぶん思っているより早く終わる。 元ソース: 絶対に向こうからキスされると思って、友人にキスしてしまった話 The post 「……ああ」たった一音節だけ返ってきた——絶対に脈ありだと思って友人にキスをした夜 appeared first on やっちまった!海外のやらかし告白.…