「きな子「そういうところっすよ四季ちゃん」」 「ビールって割と人選ぶっすよねきな子ちゃん」 「かのんは初手カシスオレンジ」 「四季「今は令和。平成じゃない」」 「ちぃちゃんが四季ちゃんに話があるってさ」 「メイ「いーじゃん、どうせあっという間に誰か二杯目いくっしょ。とりあえずビール11と、四季おまえは何飲むんだ?」」 「四季「ラフロイグ」四季「強いピート香がサーモンに合う」」 「可可「そんなのメニューにあるんでデスカ?」恋「あ、ありました。ちゃんと書いてあります」すみれ「虹学居酒屋同好会のお店、あなどれないったらあなどれないわね」」 「四季「私の中にいるもうひとりの私は、牡蠣も大好きって言ってる。水産業者に直送便を送ってもらったり、親戚が経営する居酒屋で食べる牡蠣も美味しいって」四季「生牡蠣の皿といっしょにダブルのシングル・モルトを注文し、殻の中の牡蠣にとくとくと垂らし、そのまま口に運ぶ。うーん。いや、これがたまらなくうまい。牡蠣の潮くささと、アイラ・ウィスキーのあの個性的な、海霧のような煙っぽさが、口の中でとろりと和合するのだ。どちらが寄るでもなく、どちらが受けるのでもなく、そう、まるで伝説のトリスタンとイゾルデのように。それから僕は、殻の中に残った汁とウィスキーの混じったものを、ぐいと飲む。それを儀式のように、六回繰り返す。至福である。人生とはかくも単純なことで、かくも美しく輝くものなのだ」」 「四季「私が騎士トリスタンで、メイが王女イゾルデ」」 「普通はビール・レモンサワー・ウーロン茶でまとめるよね」 「千砂都「まるっ!(日本酒)」」…