2: ◆w2.bipZf6U 2018/11/17(土) 17:58:51.76 ID:JjX0v0mp0 六人の勇者が魔王と対峙していた。 すでに雌雄は決し、魔王の計画は完全に潰えた。 しかし、魔王は最後の悪あがきを始める。 「私とこの世界諸共滅びるがいい。ヴェハッハッハッハ!」 魔王の高笑いが響き、背後の空間にぽっかりと漆黒の穴が開く。 その穴は周囲の景色を粉砕し、闇の中に吸い込んでいく。 世界の崩壊が始まったのだ。 「おい!やめろっ!!」 「おっと」 それを阻止すべく、一人の若き勇者が魔王に向かって行こうするが、もう一人の勇者に制止され、殴り飛ばされる。 「なんでっ!?」 「お前たち……」 いきなり殴られた若き勇者はわけがわからず叫んだ。 もう一人の仲間、剣の勇者は残りの四人がこれからしようとしていることをいち早く理解した。 3: ◆w2.bipZf6U 2018/11/17(土) 18:03:15.22 ID:JjX0v0mp0 「悪ぃ悪ぃ、でもここは自分らの出番っしょ」 「この世界が消える前に、こいつを消す。そうすればお前たちだけでも帰れるかもしれん」 「お前たちを元の世界に戻す。それこそが今の俺たちの希望だ」 「せめて、あなたたち生きている者だけでも助かりなさい」 それぞれが別れの言葉を告げ、勇者たちは魔王へと向き直る。 「みんな…ダメだ……」 若き勇者もようやく四人の意志を理解した。 だが、それを受け入れるには彼はまだ若すぎた。 なんとか別の方法を探せば。 そんな甘い期待は、時間という絶対的に公平な『神』の前では無力なことなのに。 雄叫びを上げ、魔王に向かって駆け出す四人。 4: ◆w2.bipZf6U 2018/11/17(土) 18:06:08.72 ID:JjX0v0mp0 「ダメだ!やめろ!」 こんな結末は認めたくない。 みんなで帰るんだ。 とにかくみんなを止めなければ。 あるいは自分も一緒に戦えば、まだ道はあるかもしれない。 「待て!」 「止めるな!こんな……ダメだって!」 若き勇者を剣の勇者が必死に止める。 彼らの意志を無駄にしてはならない。 彼らの希望を失ってはならない。 彼らに託された未来を守らなければならない。 彼らと自分たちを分かつのは死者と生者の境界線だ。 「じゃあなぁーーーーっ!!」 4人と魔王の姿は漆黒の中に消え、閃光が辺りを包み込んだ。 5: ◆w2.bipZf6U 2018/11/17(土) 18:08:07.08 ID:JjX0v0mp0 ▽世界を変える準備はいいか? 仮面ライダー鎧武外伝 THE iDOLM@STER BARONGIRLS ―第1話 始まりの巫女― 6: ◆w2.bipZf6U 2018/11/17(土) 18:09:27.70 ID:JjX0v0mp0 ―神社― 歌鈴「はぁ……。さすがに、こんなドジは……。神様のチカラでも、どうにもならないかぁ~」 境内の掃除をしながら巫女の少女、道明寺歌鈴はため息をつく。 歌鈴「元気を出すのよ、歌鈴! 美味しい柿でもつまみ食いすれば、笑顔になれるからっ。「食べるなー!」って怒られるけど」 ふと、この神社にそそり立つ御神木に目を向ける。 樹齢数百年と言われても不思議でないほど立派な巨木であるが、両親の話では自分が生まれる数年前、つまり今から二十年程前にいきなり生えていたらしい。 信じがたい現象に当時はそれなりに話題になったと聞いている。 生まれた時からすでに御神木が存在していた歌鈴にとっては、いまいちピンと来ない話である。…