全てのレス元スレ 2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/07/15(日) 00:52:17.67 :FHmivZwr0 「おねえちゃん達、ありがとう!」 「ふふ、どういたしまして。もうはぐれちゃダメよ」 女の子はミミちゃんに大きく頷いて、お母さんと繋ぐ手に力を込めた。 ミミちゃんと二人、冒険者ギルドに依頼達成の報告をしてアトリエへと戻る途中。今にも泣き出しそうな迷子の女の子を見つけて、そのお母さんを探すのに意外に手間取ってしまった。それでも親子の安心した笑顔を見れば、苦労も報われるというものだ。 こちらが申し訳なくなるくらいぺこぺこ頭を下げるお母さんといつまでも手を振る女の子を後にして、アトリエへの帰路を歩く。空はもうすっかり夕焼けに染まっている。 「よかったわ、お母さんと会えて。なかなか見つからないから私まで不安になっちゃった」 「そうだね。それでも泣かなかったんだから、偉い子だったね」…