1 : 「裕さん!!」 2026年7月15日、GiGO秋葉原3号館(セガ秋葉原3号館)にて「NVIDIA x セガ 共同ゲーマーイベント」が開催された。今や時価総額ランキングで世界一の企業価値を誇るNVIDIAの創業者兼CEOを務めるジェンスン・フアン氏が会場で鈴木裕と再会すると、感動の声を上げた。おそらく、ここで「バーチャファイター」や「シェンムー」の生みの親と再会できるとは思わなかったのだろう。しばらく続いた情熱的なハグが、同氏の喜びを物語っていた。 「今は何をしてるんですか? ……へえ、まだゲームを作ってるんですね!」 アメリカの半導体メーカーであるNVIDIAは、ゲーマーにとってなじみ深い存在だろう。なぜならPCやゲーム機のグラフィックスに使用される「GPU」を開発している会社であるからだ。セガも古くからNVIDIAとパートナーシップを組んでおり、例えばセガのアーケードゲーム用のシステム基板「LINDBERGH」はNVIDIA製のGPUを採用していた。 そんなNVIDIAだが、実は90年代に窮地に立たされていた。同社の3Dチップ「NV1」は商業的に失敗し、経営危機に陥っていた。そこで、すでにNVIDIAとゲーム機の共同開発を行っていたセガの入交昭一郎氏(当時は副社長で、のちに社長になった)が同社の将来的な可能性を見込んで、500万ドルを出資したという有名なエピソードがある。 会場には入交氏も来場し、ファン氏は改めて同氏に感謝の言葉を述べた。 「セガからの出資がなければ、その時点でNVIDIAは終わっていたと本当に思っています。あのとき、入交氏は私にビジネスだけがすべてじゃない、友情やパートナーシップも同じくらい大切であるということを教えてくれました。日本及びセガは、私にとっていつまでも特別な存在です」とファン氏。 そして、セガとNVIDIAのパートナーシップは今も続いている。ファン氏はAIと組み合わせることでリアルタイムのパストレーシングを実現できたことについて言及し、会場ではこの技術の搭載されたノートPCで『VIRTUA FIGHTER CROSSROADS(バーチャファイター クロスロード)』の対戦画面を披露した。全文はソースで…