当時は携帯も普及しておらず気軽に連絡は取れなかったので手紙を送ってみるも、返事は不登校については言及せず当時好きだったアニメの話のみ私の知る限りイジメは無かったが、厳しい進学校で途中リタイアする生徒は毎年いて、Aもそうなのかなぁと思っていたAがいた頃はいつも二人で行動していたが、Aがいなくなると他のグループから声をかけられるようになった人並みに友達も増え、周囲をよく見るようになったことで、なんと好きな人ができた初めての恋に浮かれていた頃、Aが数ヶ月ぶりに登校してきた久しぶりにAに会えた喜びで脳内がお花畑だった私は、あろうことか好きな人ができた話をした彼がどんなに素敵で、毎日教室で会えるだけでどんなに幸せかAは「私ちゃん、変わったね」と言って早退し、それから二度と学校へ来ることは無かった不登校で落ち込んでいるAにするべき話ではなかったと、すぐに後悔したAが再び不登校になった1ヶ月後、Aの父親が私と話がしたいと学校へ来た空き教室で二人きりになると、不登校の原因に心当たりが無いかと尋ねられた先日のことが思い浮かんだが「分かりません」と答えたA父はこちらを失望したような目で見ると「Aにもっと良い友達がいたら、こんなことにはならなかったんだろうね」と言い、以前送った手紙を置いて帰って行ったAが久しぶりに登校してきたあの日、私が対応を間違えなければAは学校に戻れたかもしれないAとの間にあったことも、A父に言われたことも、誰にも話せずにいる…