
その頃私の友達が痴漢に悩んでいて、私は友達に相談を受けていた私と友達の使う路線には女性専用車両がなくて、友達は片道一時間かかるくらい遠くから通っていただから他の交通手段をとることもできず、私とは住む方向が真逆だから乗り換えてからの三駅しか一緒にいてあげられない友達の家は父子家庭で下に兄弟もいて心配かけたくないってのと、思春期もあって相談はできないようだったその気持ちも痛いくらいわかったから、私はなんとか痴漢をつかまえようと思ったある日友達の家に泊まって、友達は制服、私は私服で電車に乗った私たちは他人のフリをして、痴漢がきたら私が相手を摘発する予定だったガラケーも構えてニュースでも読むフリをしながら、カメラで撮影できないか虎視眈々と狙っていただけどラッシュでの人混みが酷くて、全くうまくいかない友達は表情から痴漢にあっていることはわかっても、それが私から確認できない確認できたのは、学校の近く、いつも降りる駅の数駅前についてからやっとだった私は男の手を掴み、「この人のチカンです!高校生の服の中に手を入れていました!」と叫んだ車内は一瞬静まりかえったが、男はその叫びを聞いて、人を押しのけて逃げ出したランドセルを背負った小学生もいて、そういった子を弾き飛ばすように逃げていった小学生は電車の外側に転んだ誰も止めなかったし、止められなかった私も人を転ばせるような追いかけ方はできなくて、私のせいで転んだ小学生の無事を確認することしかできなかった駅のホームにいた駅員が事情を聞きにきて、男の子と私たちの学校に連絡を入れた私のせいで電車が止まってしまい、駅員に話を聞かれているときは後ろからサラリーマンの呪詛が聞こえてきた私が私服まで着て用意周到にしていたこと、何より男が全力で逃げたことから、学校では「冤罪だ」と噂になった養護教諭の女の先生は私たちのことを庇って慰めてくれたけど生徒指導で前々から生徒へのハラが酷いと噂されていた男性教員からは「本当に冤罪じゃないんだろうな!」と不良相手に指導するようなきつい口調で何度も確認されたその男性教員の態度が周りの学生に電波して、クラスの子も「信じてるよ」とは言ってくれても男性教員が疑うのはきっと理由があるからだと言われていて、みんなもどこか疑っているようだった友達が地味な子だったこともあって、「あんな子狙うかな」っていう疑惑も冤罪説に拍車をかけた友達はその後不登校になり、退学していった私は自分にやましいことが無いから胸を張っていようと、何を言われても学校には通い続けた当時は飄々とした態度をとっていたが、「開き直りやがった」と言われるとすごく傷ついたし周りからの目が怖くて怖くて仕方なかっただけどここで私が負けたら、友達の冤罪疑惑まで晴らせない気がして、最後まで耐え抜…