1:煮卵 ★:2026/06/07(日) 15:56:12.65 ID:bcSFyhRD9.net 【北京=照沼亮介、台北=竹内誠一郎】中国の自動車メーカーがハイブリッド車(HV)の開発に注力している。人工知能(AI)を活用し、燃費や走行性能を高めた新型車導入の動きも出てきた。トヨタ自動車を始め、中国市場でHVは日本勢の「牙城」となっていたが、中国勢がどこまで食い込むかが焦点となりそうだ。 「わずかに優れる」 「トヨタを超えたいと願ってきた」 国有自動車大手・重慶長安汽車のHV開発責任者、閻博文(イェンボーウェン)氏は、5月上旬まで開かれた北京モーターショーの会場で語った。 新技術を導入したセダンタイプのHVの燃費は、中国の基準で1リットルあたり約33・6キロ・メートル。「トヨタよりわずかに優れる」とアピールする。AIを活用し、個人の運転習慣を記録して高効率の燃費になるよう調整する機能も備えた。 最新HVの価格は、セダン型で8・99万~9・99万元(約212万~235万円)に抑えた。閻氏は「EV(電気自動車)やPHV(プラグインハイブリッド車)で培ったモーターや電池に対するノウハウが生きている」と話す。 「牙城」切り崩し 2021年以降、中国では習近平(シージンピン)指導部の方針により、EVやPHVなど「新エネルギー車」が急速に台頭。一方で新エネ車に含まれなかったHVの開発は遅れていたが、新エネ車を対象にした購入税の免税措置が25年で終了し、HVが再評価されている。 公安当局によると、中国の新エネ車保有台数は4397万台(25年末時点)で全体の12%にとどまる。充電スタンドが不足する農村部や、気温がマイナス30度を下回ることもある東北地方では、バッテリーを使うEVが敬遠され、エンジン車を好む消費者が多い。 調査会社マークラインズによれば、中国市場の25年のHV販売台数は101万台で、日系メーカーが81・5%のシェア(占有率)を握る。車種別でも上位10位のうちトヨタとホンダが9車種を占め、日本勢が圧倒する「牙城」だが、新エネ車で優勢な中国メーカーが切り崩しを狙う。 日系技術を「覆す」 中国自動車大手の吉利汽車は4月、新技術「i―HEV」を発表した。AI制御で燃費を1リットルあたり最大約45キロ・メートルに高めたという。淦家閲(ガンジアユエ)最高経営責任者(CEO)は発表会で「日系の従来の技術を徹底的に覆す」などと「日系」を連呼し、自社の優位性を強調した。 中国勢がHV開発に力を入れるのは、内需低迷で頭打ちとなる国内市場に見切りをつけ、海外展開を急いでいるという事情もある。特に充電スタンドの整備が進んでいない東南アジアや中東では、HVの成長余地が大きい。 日系自動車大手の関係者は「中国メーカーの開発スピードは非常に速い。EV技術を基盤にした設計思想は日本とは異なるもので、中国の独自性を生んでいる」と警戒感を示す。今後、世界市場でも激しく競い合うことになりそうだ。 [読売新聞] 2026/6/7(日) 14:41…