
生徒の間では「スモーク部屋」と呼ばれており、教員を探していると「今スモーク中だよ」とか、教員がタバコ臭いと「先生スモークに行ってたでしょ」などという会話が日常的に行われていた。そして、有り得ないことにスモーク部屋の掃除は生徒がしなければならなかった。そこの担当になると「制服が臭くなる!」と皆悲鳴を上げつつ、煙い部屋を咳き込みながら吸い殻なども含めて嫌々掃除していた。当時生徒会長だった私は、このスモーク部屋の存在に憤っていた。廃止するのは先生が可哀想かなと思ってたけど、生徒が煙に接しないよう、もう少し奥まった場所にするとか、時間を制限するとか、少なくとも生徒に掃除をさせるのは絶対やめてほしい!と考えていた。しかしそれを周囲に呼びかけると、生徒会員にも友達にも親にも、「そんな張り切らなくても」「先生にだって息抜きが必要でしょ」「3年になればあそこの掃除担当はなくなるから大丈夫だよ!」などと口々になだめられてしまった。生徒会長になって張り切りすぎてる痛い人と言わんばかりの扱いだった。生徒会顧問の教員に至ってはスモーク部屋の常連だったせいか、そんな余計なこと考えてないで日常業務をコツコツやれと怒鳴られてしまった。そこで、周囲は頼れないと割り切り、受動喫煙などについて自分なりにまとめた資料を携えて、校長室に特攻した。副流煙がいかに健康を損なうか、生徒の成長を守る施設でこんなことがあってはならないと、肺癌で他界した祖父の例なども挙げて訴えたが、「よく調べてて偉いけど、施設のことは生徒が口出しできる範囲ではない。越行いっていう言葉の意味も調べてみよう。」などと言われてしまった。後で生徒会顧問や担任がお叱りを受けたらしく、皆に激しく説教され、学校に文句あるなら生徒会長を辞めろとまで言われ、親にまで連絡され、かなり凹んでもうそれ以上主張出来なくなってしまった。その後学校は休まず行き続けたけど、保健の授業や講話で喫煙の話が出るたびに、じゃああなた達がしていることは何なの?と学校に対する不信感が募って、毎日が苦痛だった。今振り返るとコミュ力がなかったなと思う。もっと上手く周囲を巻き込めば軽くあしらわれることも無かったなと。今は会社で中間管理職をやってるけど、筋の通った主張を既存の価値観にとらわれて棄却しないよう、どんな立場でも相手の話をしっかり聴くよう心掛けている。書き始めたら当時の鬱憤が蘇ってきて、ネチネチした長文になって失礼。…