今月、中央道の恵那山トンネルで起きた逆走事故で、事故を起こした阿南町に住む99歳の男性の立ち会いのもと、警察が実況見分を行いました。 リポート:「午前9時30分、99才の男性が、自宅を出て実況見分に向かいます」 岐阜県警の警察官とともに阿南町の自宅を出た99歳の男性。 実況見分のため向かった先は、20キロ離れた中央道の園原インターです。 男性が事故を起こしたのは、今月11日。 目撃した男性:「(逆走車に乗っていた人は)口を開けてハンドルにしがみつくというか、ポカーンとした感じで何か様子がおかしいということは分かっていた感じ」 岐阜県内の中央道恵那山トンネルを軽乗用車で逆走して、前から来た乗用車と衝突しました。 衝突された乗用車を運転していた名古屋市の41歳の男性が大けが、逆走した男性自身も軽いけがをしました。 男性の息子:「買い物に行ったのは確かなんですけど、そこから帰ろうとして道を間違って高速に入ったみたい」 実況見分のため、中央道下り線は午前11時から2時間にわたって、飯田山本インターチェンジから中津川インターチェンジの間が通行止めになりました。 岐阜県警は、Uターンをしたチェーン着脱場でも男性から当時の状況や逆走の経緯を聞き取りました。 記者リポート:「男性を乗せた車は高速道路を逆走してトンネルに入っていきます」 全長およそ8.5キロの恵那山トンネルを3.5キロほど逆走して事故を起こした99歳の男性。 大正15年(1926年)生まれの男性は今年3月にゴールド免許で更新したばかりでした。 岐阜県警は過失運転傷害の疑いもあるとみて、捜査を進めています。…