
1: アタザナビル(宮崎県) [CN] 2026/03/20(金) 12:31:58 海面が突然せり上がり、巨大な壁となって襲いかかった。 16日、名護市辺野古崎の東南東 約1.5キロの海上。 『不屈』が突然、見えなくなった。 300メートル後ろを航行していた『平和丸』 乗組員の30代男性は、船長が「消えた」と叫ぶのが聞こえた。 午前9時半ごろに沖合へ出た 2隻は干潮時の座礁を避けようと、水深のある外洋ルートを通って帰ろうとしていた。 そこに 予想を超えた4メートルほどの大波が迫る。 男性によると波長が長く、直前まで気付くことが できなかった。 . 不屈は船首を波に対して直角にして船を立て直そうとしていたという。 だが波はそれを 許さない。 不屈を追う平和丸も立て続けに横波を受け転覆。 「投げ出された後も3回、大きな 波がきた」と言う。 男性はうねりに揉まれながらも船に捕まり、浅瀬に流れ着くと生徒たちを 引っ張り上げた。 助かった高校生は全身ずぶぬれになり、足を引きずっている生徒も。 男性はつぶやいた。 「転覆する前に海へ飛び込むよう言えていれば」。 . 「逃げろ」と叫ぶ暇すらなかった。 平和丸クルーの30代男性は、平和丸から右側の海へと 弾き飛ばされ、1分から1分半という長い周期のうねりに引きずり込まれては海面に浮上しようと もがいた。 やがて浅瀬に流され、転覆から15~20分後、生徒たちをひっくり返った船へと 1人ずつ必死に引っ張った。 海上保安庁のゴムボートが近付いてきたのはその後だ。 「すぐに 来てほしい」と思った。 . 連続して大波が2隻を襲ったのはなぜなのか。 男性はこの日の風と波の異変を指摘する。 「風向きが北から東に変わる“風まーい”が起きて、北風はリーフに平行に吹くから波が 立たないが、東風だとリーフに真正面からぶつかり波が立ちやすい。 先週のしけによる うねりも残っていた」。 辺野古沖の地形も影響した。 男性によると、この辺りはサンゴ礁が 広がり水深が浅い場所と深い場所が混在する。 「その日はリーフに波が立っていた。 風向きも 変わって悪条件が重なってしまった」と。 辺野古で約10年抗議船の船長を務める別の男性(62)も、 この海域の特徴について「現場は外洋で日常的にうねりがあるため、注意して操船している」 と説明する。 . 引き揚げられた2隻の船体は無残な状態だった。 不屈は操舵室が原形をとどめないほど損傷し、 平和丸も上部の構造物がなくなっていた。 “不屈”の文字も欠けていた。 亡くなった女子高校生と 船長は共にライフジャケットを着用していた。 事故から一夜明けた17日、辺野古漁港を訪れた 国土交通省運輸安全委員会事務局那覇事務所の佐藤雅彦統括地方事故調査官は「操舵室の 囲いがふたのようになり、パニックに陥った場合、自ら深く潜って船外へ脱出するのは難しい」 と指摘。 ライフジャケットの強い浮力が潜って逃げることを難しくさせた可能性も示唆した。 . 同日、平和丸の男性は事故が起きた時刻の午前10時10分に、事故現場の沖合が見える辺野古 漁港の岩場にひざまずき、手を合わせて何度も頭を地面に擦り付けた。 「亡くなった生徒に 対して罪悪感でいっぱい。 船長に関しては、昨日まで一緒にいたからこれからいろんな感情が 来ると思う」と声を落とした。 . 北部報道部・大庭紗英/社会部・當銘悠、塩入雄一郎 「不屈が消えた」辺野古沖でせり上がる大波 「逃げろ」と叫ぶ暇なく転覆 証言から探る事故の原因 | 沖縄タイムス+プラス[なぜ 辺野古船転覆](上) 海面が突然せり上がり、巨大な壁となって襲いかかった。 16日、名護市辺野古崎の東南東約1・5キロの海上。「不屈」が突然、見えなくなった。300メートル後ろを航行していた「平和丸」乗組員の30代男性は、船長が「消えた」と叫ぶのが聞こえた。沖縄タイムス+プラス…