1: 七波羅探題 ★ yqQYjtbe9 2026-03-18 06:56:45 国立大学なら入学辞退率がゼロに近いはずだけど実態は? 有名私立と天秤にかけられる意外な大学 地方における18歳人口の減少は、地方国公立大学にも影響しつつある。今まで地方では学費の安い国公立大への信頼は、保護者だけでなく進学校の高校教員でも根強く、地元の国立大学への合格者数はその地方の高校の社会的評価となっている。地元出身の受験生ならば、合格すればまず入学するであろうという見込みは、高校や大学に共通している。そのため国立大学の入学辞退率は低くなり、全学部が入学定員割れの国立大学はない。 ただ、2025年度入試の国立大学の学部・学科・専攻別の志願状況をみていくと、一部大学の教育・学校教育などの専攻で、志願者が募集人員を下回るケースはある。教員養成課程は概して専攻数が多く、専攻によっては募集人員もかなり少ないこともある。そのため結果的に志願者が募集人員より少ないことは起こりうる。 学研・進学情報26冬号特集「入学辞退率からみる国立大入試」では、入学辞退率は入学辞退者数/最終合格者数で算定する。その最終合格者数は当初合格数プラス追加合格者数であり、入学辞退者数は最終合格者から入学者数をマイナスしたものである。 入学辞退率が2%以下の国立大学は、宮城教育大1.5%、東京大0.3%、東京芸術大0.2%、一橋大1.3%、名古屋大1.9%、豊橋技術科学大2.0%、滋賀医大1.9%、京都大0.3%、京都工芸繊維大2.0%、大阪大1.4%などである。東京大や京都大、大阪大などトップクラスの難関大学で入学辞退率が低いのは当然だ。豊橋技術科学大と京都工芸繊維大はその独自な学びを追求する受験生が多いためであろう。 ■有名私大との併願が多い大学では辞退率が高くなる傾向 逆に入学辞退率が10%以上の国立大学は、室蘭工業大学30.5%、北見工業大学46.3%、茨城大14.1%、群馬大11.2%、埼玉大11.6%、電気通信大10.6%、横浜国立大14.5%、上越教育大10.3%、福井大10.7%、信州大10.4%、滋賀大15.5%、兵庫教育大11.2%、和歌山大17.4%、鳥取大14.0%、徳島大14.0%、香川大10.3%、佐賀大10.3%、大分大10.3%、宮崎大13.4%、琉球大12.4%などとなっている。 室蘭工業大と北見工業大は前年の入学辞退率も高い。茨城大学から横浜国立大学までの首都圏の国立大学は、有名私大との併願が多く、合格者がそちらに流れる。滋賀大や和歌山大なども大阪公立大学や関関同立などと併願が多いからだろう。(教育ジャーナリスト・木村誠) 日刊ゲンダイ公開日:2026/03/17 06:00 …