1 : 被害生徒は1型糖尿病という生涯管理が必要な持病を抱えており、常にインスリンポンプを体に装着して血糖値をコントロールしていた。低血糖発作が起これば即座にブドウ糖を摂取しなければ意識を失う危険性があり、学校生活では血糖測定器が命綱のような存在だった。 しかし同級生によるいじめは、この弱点を徹底的に突く残酷なものだった。インスリンポンプのチューブを引きちぎって機能を停止させたり、血糖測定器を盗もうとしたり、低血糖時に必要なブドウ糖を隠して嘲笑したりした。 さらに階段から突き落とす身体的暴力や金銭の搾取も繰り返され、被害生徒は恐怖と痛みの中で毎日を過ごした。これらの行為は単なる悪ふざけの域を超え、殺人未遂に近い危険性をはらんでいた。 被害生徒の保護者は、いじめの兆候に気づいた時点で賢明女子学院中学校に何度も相談を入れていた。インスリンポンプの破壊やブドウ糖隠しなどの具体的な事例を伝え、命の危険性を訴えたにもかかわらず、学校側はこれを「悪ふざけ」や「個人間のトラブル」として一蹴した。 教頭が相談の場で笑いながら「そんなに深刻に考えないで」と対応した記録もあり、保護者は録音を残さなかったことを今も悔やんでいる。不登校が発生した後の学校調査書には、いじめの存在を一切触れず「体調不良」とだけ記載され、被害生徒の孤立をさらに助長した。 兵庫県姫路市 賢明女子学院中学校で起きた持病生徒への悪質いじめ 自死に至った衝撃の経緯と隠蔽疑惑…