「もう見るのをやめる」伝説的ファンタジスタが現代サッカーを痛烈批判かつてオランダ代表やミランで世界を熱狂させ、1987年のバロンドールにも輝いたルート・フリット氏が、現代サッカーの在り方に強い危機感を露わにした。フランス紙『レキップ』などが報じている。現役時代、圧倒的な身体能力と華麗なテクニックを兼ね備え、監督としても「セクシーフットボール」を標榜したフリット氏。しかし、現在のピッチに展開される光景は、彼が愛したフットボールとは程遠いもののようだ。オランダのテレビ番組に出演した同氏は、先日行われたアーセナル対チェルシーのビッグマッチを引き合いに出し、次のように切り出した。「私はサッカーを見るのをやめる。もうまったく楽しめないんだ。アーセナル対チェルシーを見たが、なんともひどい試合だった」フリット氏が特に問題視したのは、データや戦術に縛られ、個人の創造性が奪われている現状だ。「コーナーキックやスローインを奪おうとする選手たち、選手にタオルを渡すボールボーイたち。これが進むべき道でないことを願っている」「すべてがコンピューターで制御されているかのようだ。なぜ誰もが、ただパス、パス、そしてまたパスを繰り返すだけなんだ?」「プレーする喜びと楽しみが恋しい。ドリブルはどこへ行った? ガッツのある選手はどこへ行った?」そんな批判の中でも、フリット氏はバルセロナのスペイン代表FWラミネ・ヤマルの名前を挙げ、「ディフェンダーに果敢に挑む選手たちの復権」に淡い期待を寄せた。勝利至上主義と効率化が進む現代サッカー。伝説のファンタジスタが放った言葉は、エンターテインメントとしてのフットボールの魅力を問い直す、重い提言となりそうだ。ルート・フリット(Ruud Gullit)1962年生まれ。現役時代は「三羽烏」の一角としてミランの黄金期を築き、オランダ代表を欧州選手権優勝に導いた。その圧倒的なカリスマ性とプレースタイルから、今なお史上最高の選手の一人に数えられる。【サッカー】伝説的ファンタジスタが現代サッカーを痛烈批判「もう見るのをやめる。まったく楽しめない」 [jinjin★]…