1: 煮卵 ★ /TotrrYq9 2026-03-04 07:39:22 [ロンドン発] 「体制転換」と「核武装阻止」を掲げイスラエルとともにイラン全土に対し大規模攻撃「エピック・フューリー作戦」を開始したドナルド・トランプ米大統領は2月28日、イラン最高指導者アリ・ハメネイ師ら政権幹部の殺害を発表した。イラン当局もこれを認めた。 北海ブレント原油は一時13%急騰し、1バレル=82ドルと14カ月ぶりの高値を付けた。世界で消費される石油の15%が通過するホルムズ海峡の封鎖が長期化すれば100ドルを突破するのは確実との予測もある。大手海運マースクはホルムズ海峡とスエズ運河の航行停止を発表した。 液化天然ガス(LNG)供給の20%もホルムズ海峡に依存するためガス価格高騰も懸念される。1970年代の石油ショックと同じ供給ショックを引き起こす恐れがある。インフレ再燃により中央銀行は再利上げや高金利の維持を迫られ、世界的な景気後退を招くリスクが現実味を帯びる。 MAGA層からは「ネオコンへの回帰」と捉える失望の声 圧倒的な軍事力を武器に「斬首作戦」を実行したトランプ氏は「イラン国民よ、体制を打倒せよ」とイラン国内からの体制転換を呼びかける。しかし自らの支持基盤であるMAGA層からは「ネオコン(軍事介入主義者)への回帰」と失望の声が上がる。 トランプ氏は大統領選で泥沼に引き込まれたイラク戦争を批判、「終わりのない戦争の終結」という公約を掲げたが、体制転換を狙った大規模攻撃と明らかに矛盾する。米FOXニュース政治トーク番組の元司会で保守派の論客タッカー・カールソン氏は激しく反応した。 攻撃直後、カールソン氏は米ABCニュースの記者に「本当に忌まわしく、邪悪だ」と吐き捨てたという。この戦争はMAGA運動の基盤を根本から揺るがすとカールソン氏は警告し、イスラエルのために体制転換を行うことは「米国第一ではない」と批判した。 「外国の戦争から再び遺体となって帰国しようとしている」 極右のトランピアンとして知られるマージョリー・テイラー・グリーン元下院議員は米兵の死を悼み 「神様、哀れな軍人たちと家族のために祈りを捧げる。これは全く不必要であり、容認できない。トランプ氏をはじめ私たちは外国との戦争をなくすと選挙で訴えた」とXに投稿。 「アメリカ国民はイスラエルのために政権転覆を企てた。愚かで無意味な外国の戦争から再び遺体となって帰国しようとしている」「私たちを分かつのは左派か右派かではなく、イスラエルのために戦争を望むか、平和で請求書や健康保険料を支払えることを望むかだ」(グリーン氏) 共和党内で第2次トランプ政権を批判し続けるトマス・マッシー下院議員は「私はこの戦争に反対だ。これは『米国第一』ではない」「地球の反対側の国を爆撃しても、ダウ平均株価が5万ドルを突破してもエプスタイン文書は消えないのと同じ」とXに投稿した。 アメリカ人の10人中6人近くがイラン戦争に反対 第1次政権でホワイトハウス首席戦略官を務めた政治戦略家スティーブン・バノン氏は「永遠の戦争は許されない」と警告していた。戦争が迅速かつ決定的な勝利に終わればMAGA層の支持は維持されるかもしれないが、泥沼化すれば怒りに変わるのは間違いない。 米CNNの最新世論調査によると、アメリカ人の59%がイランに対する大規模攻撃に反対。イランの政権転覆には56%が反対だった。60%はトランプ氏には状況に対処する明確な計画がないと回答し、62%はさらなる軍事行動には議会の承認が必要と答えた。 アメリカは軍事力行使に先立ち「イランとの外交努力を十分に行った」との回答は27%、「外交努力が不十分だった」は39%。イランとの軍事紛争は長期化すると考えていたのは56%。地上部隊のイラン派兵を支持すると答えたのはわずか12%で、反対は60%にのぼった。 アメリカの有権者が中東での戦争より生活の改善を望んでいるのは明白。戦争が長期化すればトランプ氏が11月の中間選挙で敗北するのは確実だ。 [Newsweek] 2026/3/4(水) 7:20…