1 : ウクライナ停戦はロシアにとって「終わりの始まり」 帰還兵が脅威に PTSDを患う帰還兵の多くは、アルコールや薬物依存の問題にも苦しんでいる。これは、1989年2月に終結したソ連(当時)によるアフガニスタン侵攻(以下、ソ連・アフガン戦争)の後にも起きた現象だ。ロシアのアフガン退役軍人連合のデータによると、89年末の時点で、アフガニスタンから帰還した兵士の37万2000人がアルコールや薬物乱用の問題を抱えていた。「アフガンツィ」として知られるソ連・アフガン戦争の帰還兵の多くはまた、組織犯罪グループに加わった。 今回、事態はさらに悪化する恐れがある。第1に、ウクライナ戦争の規模は、ソ連・アフガン戦争よりもはるかに大きい。英国の歴史家マーク・ガレオッティのデータによれば、ソ連・アフガン戦争に直接参加した兵士はソ連国民の275人に1人であった。対してウクライナ戦争の場合、その割合はロシア人の96人に1人となる。…