
図解即戦力 キャッシュレス決済がこれ1冊でしっかりわかる教科書 1: 2026/01/14(水) 13:38:49.85 物価高対策で「あえて現金のみ」に回帰する店 年間2000万円のキャッシュレス決済手数料を商品価格に還元 「当館では入館料を現金払いとしております。確かにキャッシュレスの時代ではありますが、当たり前ではない旨、何卒ご理解下さい」そうつぶやいたのは、戦国大名・毛利家にまつわる歴史資料などを展示する広島県の安芸高田市歴史民俗博物館だ。 年配の客が多いことなどから支払いはすべて現金のみとしたそうだが、「今時なんで現金だけなんだ?」「そんなん知らんわ!」といったクレームに対応して、現在は大きな紙に張り出したところ、トラブルはなくなったという。 政府の方針もあり キャッシュレス化が進む日本だが、それでも先を行く中国、韓国に比べると まだ半分以下だ。 そんな中、あえて「現金のみ」に回帰する店がある。仙台市のスーパー「生鮮館むらぬし」では、2025年4月からキャッシュレス決済を廃止し、現金のみに変更した。村主芳治店長は「物価高対策として店でできることはないかと考えると、お店の経費をなるべく下げて、その分お客さんに還元するという形を取った方がいいなということで、まずキャッシュレス決済をやめてみた」と説明する。 この店ではおよそ3割の客がキャッシュレス決済を利用していたそうだが、店側が運営会社に支払う手数料だけで年間およそ2000万円もかかっていたという。そこでキャッシュレス決済を辞め、手数料が浮いた分を商品価格に還元した。ニンジンが1袋およそ200円、ダイコンは1本100円以下、手作りの総菜もボリュームたっぷりでリーズナブルな価格となり、ミカンは1箱でおよそ1000円という安さ(取材時)。 客らは「今物価高だからいくらでも安いのは助かる」「バーコード決済とか流行っていますけど、現金派だったので何も抵抗はなく。現金派の私には大歓迎」と語る。現金のみに戻した結果、売り上げアップにもつながっているという。 群馬県高崎市のステーキ・ハンバーグ店「G.G.C.」では、2025年9月から電子マネーをやめ、クレジットカードと現金のみに変更した。こちらも手数料が浮いた分、これまで有料だったご飯の大盛りを無料に。しかも月に15万円ほど利益の上乗せにつながっているという。 では、高齢者が多く集う街、東京・巣鴨ではどうなのか。街で話を聞くと、「現金派です。もう年取っていると、どこがどう払ったかわからなくなってしまうから。現金で扱った方が楽なんですよ」(70代女性)、「(クレジットカードを)持っているんだけれど、なるべく使わない。現金の方が安心して買い物ができる。使いすぎちゃう、キャッシュレスだと」(70代女性)、「クレジットカードを持って落としたら大変でしょ?だからカードをあまり持ち歩かない」(80代女性)といった声が聞かれた。 店側はどうなのか。衣料品店の店員は「(お客さんの)8割以上は現金。お店側としては、できれば現金が一番ありがたいかな。お客さんはポイント貯まるからと気軽にカードを使うけど、こっちとしてはその分手数料かかるんだけどな……と思ってしまう」と話す。 飲食店の店員も「材料費が上がっていて、値上げもできないし、かといって手数料を払うのが高い。クレジットカードもPayPayだってそれなりに持っていかれるし。なので、うちはお客さんに値上げをできない部分を現金で払ってもらいたいなというので現金のみ」と語った。巣鴨の商店街では、やや現金主義が優勢だった。 巣鴨といえば、千原ジュニアが常連客だった赤パンツの元祖「マルジ」のキャッシュレスの状況を調査した。店員は「ざっくり、大体35%ぐらいの方がキャッシュレスでお支払いになっている感じ。やっぱり現金でお支払いの方も多い。休日、祝日、土日はキャッシュレスの比率がちょっと上がる」と語った。外国人のお客も多いことから、7年ほど前から電子マネーを導入しているそうだ。 創業73年、現在巣鴨に3店舗を構え、巣鴨からは絶対に出ない経営方針を貫く。マルジの幸運を呼ぶパンツはメイドインジャパンにこだわり、巣鴨にこだわり、緻密な戦略で究極の隙間ビジネスを大成功させている。店の9割以上の商品は真っ赤だが、経営は「真っ黒 くろすけ」だった。 ※関連記事 【悲報】誕生してはいけないキャッシュレス決済、誕生してしまう…