1: 冬月記者 ★ JuOy1BpC9 2025-12-30 09:03:08 年間ドラマ視聴率「ベスト10」 TBS「日曜劇場」がトップ4独占 強さの秘密は“1話4000万円”の圧倒的制作費 2025年が終わる。この1年、どんなドラマが観られたのか? 全話平均視聴率のベスト10作品を振り返ってみたい。トップは賛否両論あった作品だ。 今年放送された民放の全連続ドラマの期間平均視聴率を割り出した。その数字が高い順に並べた。 使ったデータはビデオリサーチの個人視聴率である。参考値として括弧内に世帯視聴率も記す。以下、全話平均視聴率のベスト10である。 【1】「日曜劇場 キャスター」(TBS・4月期)=6・7%(11・0%) 【2】「日曜劇場 御上先生」(TBS・1月期)=6・6%(10・7%) 【3】「日曜劇場 19番目のカルテ」(TBS・7月期)=6・3%(10・6%) 【3】「日曜劇場 ザ・ロイヤルファミリー」(TBS・10月期)=6・3%(10・6%) 今年放送された「日曜劇場」は4作品。その全てが同率を含むベスト3に入った。圧倒的な強さである。 うち1位は「キャスター」。主人公は進藤壮一(阿部寛)である。民放テレビ局JBNの大型報道番組「ニュースゲート」のMCだった。 進藤は気難しい人物だったものの、ジャーナリストとしての志の高さや能力はピカイチ。真実をひたすら追い求め、一方でJBN報道局の未熟な面を糺していった。 批判もある作品だった。おそらく阿部の役柄がいつもと違ったことが影響したのだろう。 阿部の「日曜劇場」の役柄は、準主役の「VIVANT」(23年7月期)も「DCU~手錠を持ったダイバー~」(22年1月期)も「ドラゴン桜」(21年4月期)も気の良いナイスガイ。さらにリーダーかそれに近い存在だった。 しかし、進藤は中盤まで性格が良いのか悪いのかよく分からなかった。孤高の男で、スタッフとは距離があった。視聴者側が感情移入しやすい魅力的な人物には見えなかった。 ストーリーも過去の作品とは毛色が違った。これまでの阿部作品は分かりやすく痛快だったが、「キャスター」はスカッとしなかった。政治家が報道に介入してきたり、編成部(番組の編成などを決めるテレビ局の心臓部)がスポンサーに忖度したり。もっとも、その分、リアリティが感じられた。「報道とは何か」を問う硬派作品だった。 2位の「御上先生」も硬派作品だった。こちらのテーマは「教育とは何か」。舞台となったのはハイレベルな進学校・隣徳学院高校である。主人公の御上孝(松坂桃李)が教師として文部科学省から派遣され、3年2組の担任になった。 教育は誰もが関心あるテーマだが、ドラマで扱うのは案外と難しい。地味になってしまいがちだからだ。そうしないため、このドラマには御上が秘かに隣徳の不正入学を調べるという設定が加えられた。教育ドラマとミステリーが同時進行した。 プラス要素があったものの、核心である教員ドラマの部分は優れていた。「教科書検定」や「生理の貧困」を果敢に取り上げた。どちらもドラマで扱われたのは初めてだった。 3年2組にも不正入学者がいた。千木良遥である。御上から「真のエリートとは何か」を教えられた千木良は潔く退学し、高卒認定試験を受ける。そして大学に進む。千木良を演じたのは、現在放送中のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」でヒロインのトキを演じる高石あかり(23)である。 続きはリンク先…