1: 匿名 2025/12/15(月) 16:22:19.46 ID:ekH3I3i40● BE:194767121-PLT(13001) イギリスのレストランが発達しなかった歴史的背景 「イギリス料理はまずい」という不名誉な評判は、長年にわたり、非常に根強くはびこっていますよね。確かに1980年くらいまでは、行く先々のレストランでことごとく満足できる味に出合えず、 当時は「やはりイギリスはおいしくないんだなあ」と実感したものです。 イギリスでレストランというものがあまり発達しなかった背景には、いくつかの理由があります。そもそもイギリス人には、伝統的に外食の習慣があまりなく(外食できる余裕があるはずの 上流階級は基本、家に料理人がいます)、また紳士淑女たるもの、出された料理の味に対してあれこれ言うのはお下品なことで、好ましくないとされていました。加えて、 料理人の地位が非常に低かったなどの理由が挙げられます。 「イギリス料理はまずい」というのは、もはやネタのように定着してしまっていたのですが、1990年代に入ると、レストランシーンが劇的な変化を遂げます。イギリスの好景気もあり、 海外で修行を重ねた若いシェフたちが続々と帰国。次々に自分の店を立ち上げる、大きなムーブメントが起こりました。 伝統的なイギリス料理をベースにしながら、ソースはより軽く、自由自在に世界の食材を取り入れた、いわゆる「モダン・ブリティッシュ」が誕生します。…